電音の工場ブログ

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自作エフェクターシンセサイザ製作のネタや開発覚え書きなど、筆者の電音活動を記録しています。お探しの記事が見つからない方は、検索カテゴリ一覧をご利用ください。

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2007-02-07

AVRマイコン入門

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昨日はGuyatoneから出た新製品をネタにアナログ+マイコンのネタ(id:Chuck:20070206:p1)を振った。電音製作であっても、アナログ一辺倒ではなく かといってオールデジタルに走るでもなく、うまくいいとこ取りしてやっていきたい。端的にはマイコンをうまく活用するとアマチュアDIYerの製作の幅が広がるのではないか。

筆者の電音活動には主としてAVRというマイコンを使っている。アセンブリ言語+C言語の開発環境はフリーで、書き込み器は300~980円で作れ、安価に環境が整う*1

筆者はこれまでこのAVRマイコンを使って、

ノイズ発生器/簡易オシロスコープ/簡易信号発生器/エフェクトループプログラマ/MIDI-CVコンバータ/シーケンサ/カオスLFO/ゲームコントローラインタフェース/タップテンポ→MIDIクロック生成(さん、ハイっペダル)/他 (一部未発表・製作途上)

といったものを組み立ててきた。だがしかし*2

おんなじようなことをやっている方があまり見受けられなーい

マイコンは敷居が高いのであろうか。個人的には歪みモノの音の追求の方がタフなんだけれど、それはさておき、一般的にはマイコンの敷居が高いとは言えるのかも。

おまけにAVRの手ごろな入門本がこれまで無かった。筆者がこれまで目を通したAVR本はこのあたり。一覧を見ていただくとわかるようにすんごく少ない*3。初期の頃参照した『マイクロコントローラAVR入門』なんかは絶版だし。ていうか、AVRを選ぶような人はデータシートとWEBに見つかる情報でなんとかしちゃうのかも。使っている人は少なくないと思うのだけれど…

そんななか、AVR入門本が発刊された。

前述のようにAVR関連の本は少ないので、その火種を絶やさないためのご祝儀買いのつもりだったのだけれど、製作もいろいろ載っているし、入門には手頃なのではないかと紹介するしだい。本のサポートページ(たぶん)はこちら( http://nico.to/avr/ )。

読んでいるうちに勢いがついて「特製マイコンボード(LED Game for AVR)」(http://nico.to/avr/ledgame.html)とかいうのも買ってしまった。通販しているStrawberry-linuxで見ると 今ならおまけに(簡易)AVRプログラマが付くということだったので、釣られて…

さっそく組み立てたのがこれ。

AVR book

詳しくはまた明日。

*1PICというマイコンを使ったこともあるけれど、今では昔の再製作のみ。あれのアセンブリ言語は入門には向かない。(ある程度安定した)C言語は製品を購入することによって得られるけれども、高価な上にモノと場合によっては毎年新規購入を繰り返さなくてはいけないという。それでも最近出たUSBの載ったPICにはちょっと興味あり。WIZ-Cだったら買えるかなぁ… それでも2, 3万円の出費になるか…

*2:駄菓子貸しではない。

*3:これに対して、PICの本はいっぱいある。

2007-02-06

アナログ+マイコン

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久しぶりにギターマガジンを見ていたら、グヤトーンから新しいエフェクツが出ていることを知った。

GuyatoneオプチカルエフェクターLINE-UP

キタキタキター

オプチカルだの自社開発フットスイッチはどうでもよくて(爆)、これですよ、これ。

コントロールは再現性に勝るデジタルCPUデジタルオシレーター)技術を採用。アナログ回路+デジタル技術による究極のハイブリッドエフェクター!

筆者も目指すところのものでありまする。

6種類のウェーブ・フォーム、エフェクト・モードをプリセット。BPM/タイムの設定により、多彩なセッティングが可能。タップSWでのリアルタイム・コントロールにより、スタジオワークからライブパフォーマンスまで表現力に富んだサウンドメイキングが可能です。

機能も豊富っぽい。そのユースケースを絞りきら(れ)ない姿勢が素晴らしい。

スイッチの数も多くてロータリエンコーダも2個。LEDもいっぱい。7セグメントLEDを逆に使って、’とか ”とかを表現しようとしているアイディアに涙した。使っているマイコンはなんだろうなー。

こうなってくると、たとえばトレモロだったら「ピッキング時は常に最大音量から始まるようにする」とか「減衰音にのみトレモロをかける」とかやりたくなってきません??? MIDIに同期とか。ゆくゆくは信号処理部と制御部とを独立させてパッチ可能なモジュラ構成にして欲しいなー>グヤ様*1

このシリーズの「エフェクトモード」がどういう効果をもっているかは実機に触れてみないとわからないのだけれど、それ以外は外観写真から見るかぎりにおいてはなんとなく動作が予想できそうで、ちょっと脳味噌で汗をかけば自作できそう*2な気がしてくるそのポジションも好いあんばい。とか云いつつも、こんな用途のために考えた8pin AVR LFO(id:Chuck:20060808:p1)も止まっているのであるが、それはまた追々やるとして。


こんなような、人があまりやらないエフェクト自作をやろうという方がいらっしゃいましたら、一緒に遊びましょう。まずは凶器エフェクタの会のセミナにて語りましょう~(id:Chuck:20070201:p1)

追記

デッドリンクになっていました。現時点ではこちらのリンクがいいのかな?

no title

*1:売れないって…

*2:コピーするわけじゃなくて、動作モデルを参考にオリジナルを作るということである。

analoganalog2007/02/06 09:52グヤやるなぁ、こりゃぁ楽しそう。しかし説明書のブロック図すらみたくない人には「使いづらい」で、簡単に片づけられてしまうんだろうなぁ。

r0r0r0r02007/02/07 01:03うぉー、激しく購買意欲を刺激されました(ぇ?そうじゃない?ww

ChuckChuck2007/02/07 09:13ギター弾きよりもキーボーディストに受けるのかもしれません。>analogさん
ん? 買いますか?>r0r0さん (真に受けてみるテスト)

geniegenie2007/02/07 23:47>アナログ回路+デジタル技術

うむ。このあたりですね、今度の試験に出るっていうのは・・・。(謎

ChuckChuck2007/02/08 11:04最近はマイコンから電子工作に入られる方もいらっしゃいます。でもLEDピカピカして超音波距離計を作って終わってしまう例も…

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2006-09-29

だいたいにおいて

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前項はネタ振りみたいなもので、今日の主題はこちら。

先日の記事(id:Chuck:20060928#p1)で、「復刊希望の話」を語ったところに@りまさんからいただいたコメント(id:Chuck:20060928#c)に、

やはり「レア部品」は存在してしまう訳で、争奪戦が心配ですね。

うっ…

しかしそこはそれ、

自作&操作術』の復刊の暁には「101回路集」を読めるリテラシーと消化できる胃袋を得て、現在の構造主義的自作エフェクタから、より自由な自作へと模索するための一リソースとなり得るのではなかろうか。

という立場をとる筆者(私)としては、無い部品は置き換えようよ、それもリテラシだよ、と言いたいわけで、だいたいにおいて、流通に眠る「レア部品」を収奪して高値還元する さとい業者のさらに斜め上を行くことで自由な自作を獲得するべし、と。自作なんだからちょっと部品が違ったっていいじゃん?

ということで、ざっと目に付いた「手に入りにくいよね」な部品*1をちょっくらコメント付きリストアップ。Ver3.1は持っていないので、こんなあたりが載っていたはず(guess)、ということでご容赦。え? リスト自体が結果として業者に利するって? まぁ仕方ないよね。

TA7125
オペアンプだよね。
2SC1000
ローノイズトランジスタなら何でも。個人的には 2SC2240が好み。
デュアルトランジスタ
イサハヤ電子が作っているのでお店で引いてもらう。あるいはチップか使えそうなアレイに走る。
パワーアンプIC S-100W
これに拘らなくてもパワーアンプ石は山ほどある。
1S1588
だいたいの回路で 1S2076A か 1SS133 でいいはず。
1N60
ゲルマダイオードはまだまだ普通に買える。
LDRなフォトカプラ
自作&操作術』のはそれほどマッチングシビアではないはずなので、LEDな奴(MCD-xxx)でも豆球な奴(MCL-xxx)でもCdSを買ってきて自作・調整するのが吉。
OTA
CA3080でもBA662でも現行のLM13700NE5517に乗り換えるのが吉。
NE570
このあいだ秋葉原のお店で、数あれば引けると言われた。
HEP6129
どこかで誰かが等価回路おこしてた。
CカーブのVR
Bカーブで我慢するか、Aカーブを逆に使うか、Aカーブを改造するか、アルプスに作ってもらう。
ミズホの
あ、Ver3.1には記事がないんだっけ。
LM370
どこかに代替がありそうだけど、Ver3.1には記事がないのかな。
BBD
諦める。
メモリ5101
諦める。
TK80
諦める。

BBDは家庭用ファックスのラインCCDでも代替可能なはず。大塚さんと話してたときにCCDでもできるよと言われた*2し。けれども現段階で作例(特にドライブ回路)が見当たらないのがイマイチ。ディジタルならADCとSRAMとPWMでいいんだけど…(何を考えている)

5101を使った機械は全面的にワンチップマイコンに書き換えるのが吉かと。TK80を使った機械は、うーんイマドキはMACやWinでMIDIシーケンサでしょうな。MIDI-CVコンバータを作ればOK。

*1:台湾に行けばまだまだいっぱいあるという話も聞くが、海外は除外して考える。

*2:この人の場合は、動かした上で言っているのかも知れない。

suikansuikan2006/09/29 10:04BBDの代わりにAC97コーデックとSDRAMとSPIフラッシュとADSP-BF533の組み合わせを使えるとコメントしておきます。高いよ。

ChuckChuck2006/09/29 10:35確かに使えますね。それだけ投入して信号を200msec遅らせるだけ、とかだと漢。SDRAMはDDR2だとちょっと安いでしょうか(バンド効率悪いけど)。

@りま@りま2006/09/29 15:04>お二方
そなんですよね。その辺を鑑みられるように(漢になったり)フォローできたらいいのに,というのが理想であります。
めんどくさそう。
復刊の暁には大塚せんせも巻き込んで「自作&操作術<無責任>補完サイト」やりたいようなやりたくないような。あ,独り言です。

Biting RatBiting Rat2006/09/29 19:13Cカーブなら
http://www.garrettaudio.com/
で購入可能ですよ~。ただインチ規格なのがネックなのですが・・・。

r0r0r0r02006/09/29 23:40僕は、ご存知?!のようにBBDはあきらめています^^
「無い部品は置き換えようよ」とてもよい言葉だと思います。
置き換えるにしても「レア!」な品種ではなく、やはり普通に買えるものにしたいですよね。

一庵一庵2006/09/30 00:01非力なメーカーでもアナログディレイやらコーラス等をやっている所を見ると
結構セカンドソースの数は出回っているのではないかと思うのですが…

一庵一庵2006/09/30 00:06個人的にはディジタルディレイが安価な今、BBDディレイに
価値を見出すのは難しいような気がします。

自作を前提にすると変調のかけやすさなんかから意義は見出せるのですが…

ChuckChuck2006/09/30 06:27@りまさん:ぜひやりましょう>補完サイト :)

Biting Ratさん:情報ありがとうございます。個人的には最近 山王で「無いよ」と言われるのでかなりの危機感です。

r0r0さん:本当は代替部品を探す、よりも代替部品を作るのに興味があったりします。FPGAとかFPAAとか使って。本記事に書き忘れましたが、LM8372なんかはワンチップマイコンで同等機能のものが作れそうです。

一庵さん:MN3xxx のセカンドソースで BL3xxx というのが出回って使われているようです。どこかで店売りしてくれないかしら。
BBDについては、私ももうディジタルで良いじゃないか、で同意です、自作も含めて。しかし以前買いこんだ部品を製作に回してやらないと可哀想な気がしてきました。

所長所長2006/09/30 21:19TK80のかわりにZ80を積んだマイコンボードじゃだめかしら?といってだいぶ前にTK85を叩き売った男です.

ChuckChuck2006/10/01 15:02所長、TK80はネタだったんですが…
その昔 TK80で機械語を手入力したような人種は、さくっと今どきのワンチップマイコンに乗せ替え可能だと思います。

一庵一庵2006/10/02 23:55<TK80
ちょっと前、TK80のエミュレータが流行った時期がありましたね。
でIO制御出来るように拡張すれば良いのかも(^^;)

ChuckChuck2006/10/03 04:42TK80エミュレータからUSBなMIDIを叩くとか…

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2006-09-28

復刊希望の話

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一庵さん呼びかけで、だれにもわかるエフェクター自作&操作術 Ver3.1(ロッキンf 別冊) 復刊リクエスト投票 (以下『自作&操作術』) が立ち上がった。

一庵さんも言及されているように、1970年代から80年代にかけて数冊発行された雑誌別冊である。グループのキーワードにも登録(エフェクター自作&操作術)されているが、どうやら4ないし5種類が発行されたらしい。

この手の80年代エフェクタ本は何種類も出ていたし、筆者の行っていた本屋にはどこも当たり前のように常に在庫があった。いつでも買えると思っていたら、いつのまにか無くなって手に入らないものになってしまった。


復刊リクエストのコメント欄には期待のほどが窺える熱いコメントが多々寄せられている。昨今の海外コピーサイトを消費するだけでない人々がたくさんいらっしゃったわけである。

しかしながら敢えて言えば、一部の方が期待されるほど これさえ読めばエフェクタの設計ができるようになる というものでは、実は、ない。手取り足取りエフェクタ専科というほどでもなく、一般の電気・電子回路の本は取っ付き難いから、という考えだと肩透かしかもしれない*1

もちろん最近の『誰でも本1、2』*2や最近のギタマガ連載*3は言うに及ばず、『自作&操作術』と同時代の書籍;誠文堂新光社の『エフェクター入門』『最新エフェクター入門』*4よりも解説はリッチだったけれども、むしろエフェクタの解説に関しては、同じく立東社から昭和58年に発行された『エフェクター百科』のほうが詳しいし、エフェクタ回路の説明は今年の『トランジスタ技術*5のほうが洗練されている。

もちろん執筆者がたくさんいらして、製作数は多いしバリーションに富んでいる。記事の製作をすべてこなそうなどと思ったら数年はやることが尽きない。しかしそれは昨今のWEBリソースでも同じことが言えるのではなかろうか。それどころかかえって製作記事数は多いし、世界中で誰かしら作っているからフィードバックもあって、適宜修整されていくし、単に追製作するだけならWEBリソースで充分な気がする。

それでも今なお『自作&操作術』が評価を集めるのは、その製作記事の豊富さも然ることながら、終わりのほうにまとめられている「101半導体回路集」にその理由があると考える。

“盗みの美学”“製作のアイディア源”なる副題のついた「101回路集」は、アッテネータから当時流行りのワンボードマイコンTK80を使ったディジタルシーケンサまで、主としてシンセに良く使われる実用回路を網羅している。ギター・ベース用エフェクタ回路は1割ぐらい。記事の雰囲気は、CQ出版社の『実用電子回路ハンドブック』や誠文堂新光社の『エレクトロニクス回路アイデア集』に通ずる*6ものがある(これらにもエフェクタ回路が掲載されていた)が、シンセ・エフェクトに特化して101もの回路をまとめたところが斬新であったと思う。

昨今の海外エフェクタコピーサイト ―それらにしても『Craig Anderton本』か『自作&操作術』に根っこを見るが― を消費するだけの DIYer からの脱却のチャンス。『自作&操作術』の復刊の暁には「101回路集」を読めるリテラシーと消化できる胃袋を得て、現在の構造主義的自作エフェクタから、より自由な*7自作へと模索するための一リソースとなり得るのではなかろうか。


筆者も今は『自作&操作術 Ver3.1』は持っていないので、選択肢が多いことは良いことだし、最近の書籍やムックでは代替できないわけで、及ばずながらも投票させていただきました。

実は

実はそれ以外にも復刊リクエストが出ているものもあったりするんだけど、たぶんネットで煽られなかったのでかれこれ何年もスロームーバーなのかもしれない。

第1次自作ブームの終わり間際の『ハンドメイド・プロジェクト』と下火気味だった第2次自作ブームを支えブティックエフェクタ勃興へと繫がった『ハンドメイド・プロジェクトver.2』についても、そのうち語るかも。

*1:この観点では『サウンド・クリエイターのための電気実用講座』の方が合っていると思う。

*2:筆者による書評はこちら:その1その2

*3:記事リストはこちら:id:Chuck:19990205#p1

*4:オーディオ畑の執筆者が多かったと聞かされた。

*5:記事リストはこちら:id:Chuck:19990210

*6:この頃は回路集本が多かったですな。

*7:ハモンドケースとか、9V電源命とか、シンセエフェクタは別だよねとか、VGはシンセじゃないんだ、とかいった枠をはめない。

@りま@りま2006/09/28 23:51>自作&操作術
私の自作もそこから始まってます。復刊すれば嬉しいですが。
やはり「レア部品」は存在してしまう訳で、争奪戦が心配ですね。

>それ以外にも復刊リクエスト
のびませんねえ。これはこれでver.3への布石として以下略。

ChuckChuck2006/09/29 10:32レア部品なにするものぞ。部品の置き換え、周辺の再設計までできるリテラシーを (^^;)

大塚本のリクエストはぜんぜんのびませんね。このブログの影響力は皆無、と。
しかし、ver.3は、1, 2 が復刊されないとなるとまた工具の使い方とかから著されるんでしょうか。なかなか積みあがらないですね…

@りま@りま2006/09/30 01:20ま、復刊希望をたてた時点ではご本人と知り合うなど夢にも思ってませんでしたので、一時は取り消した方が良いのか?とも思ってました。けど3冊とも復刊したらいいなあと。

ChuckChuck2006/09/30 06:31『自作&操作術』復刊リクエストにともなってハンドメイド・プロジェクトも若干ながら票がのびているようではあります。推移を見守りましょう。
初ラ別冊本はリクエストが出ていないようですね。

一庵一庵2006/10/03 00:18<ハンドメイド・プロジェクト
下手に復刊しちゃうとVer3のリリースと共にオフィシャルでVer1、2が
復刊とかなったら面倒なことになるんじゃないかと思って
私は投票を控えています。

ChuckChuck2006/10/03 04:40いろいろあったようなので、復刊リクエストが成ってもどうなることやら。ver.3が出るとしても出版社はリットーじゃないみたいですし。

一庵一庵2006/10/04 22:30<いろいろあったようなので、
「ミュージック・エレクトロニクス実用講座」でこじれたのでしょうか?

2006-09-05

寸評

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id:Chuck:20060905#p1 エフェクタ・キット(日本) の寸評をば。

Ginga Drops
ただの部品セット。部品が一度に買い物カゴに入るWEBショップマクロという感じ。キットとは言えない。内容は良くわからないので判断留保。
タッキーパーツドットコム
プリント基板が別売りでキットとは言い難い*1。種類は豊富だが製作自体は別のサイトのもので、自分で部品を揃えられる人にありがたみは少ない。
ダックファクトリー
イコライザやノイズゲートのキットがラインナップされているところがユニーク。回路が示されている。
Bumper crop studio Kits
プリント基板のみ販売もするものの基本は別売りらしい。キットとは言い難い。製作に必要な情報は積極的に公開されている(含む定数入り回路図)。
ひよこのぺーじ
以前よりもラインナップが減った(コンプやフェイザ)のが残念。製作マニュアルが公開されている。

キットとしての体裁を備えているのはダックファクトリーとひよこのぺーじで、いずれも専用プリント基板がキットに同梱されている。価格もこのご時勢に鑑みて*2妥当と言えるのではなかろうか。

筆者が買ったことがあるのはひよこのページのK&Rのモノのみである。仕事が暇していた6年ほど前に、封印していたエフェクタ製作の欲求を「ちょっとしたキット」を作ることでガス抜きしようと考えて買ったものだった(id:Chuck:20000105)。これが予想を上回って良かったものだから、ガス抜きに留まらず今日に至る。ちなみにK&Rの前に作ったのはPAiAのキット。これも長い冬を越す上で余った時間をその製作にあてた(id:Chuck:20000122 他)。その前はバンドをやる上で音を作る必要があって、自分で部品を拾ってきて作っていたなぁ。

*1追記:モノによっては基板が同梱されているものもあるそうです。

*2:イシバシのディストーションキット ¥3000円にお世話になった身としては時の流れを感じるが…

@りま@りま2006/09/05 10:50やっぱりプリント基板は必要ですね。キットとしては。
「蛇の目基板で組みなさい」ならばChuckさんのおっしゃる通り
部品セットでしかないと思います。
その線では個人的にシリコンハウスに期待してます。
基板やケースもセットらしいですし。

「自作&操作術」で初めてディストーション作ったときは蛇の目なんか知りませんから生基板に安物レジストペンで。エッチングを何回も失敗し、ドリルの刃を何本折ったことやら。デジットの店員さんにもお世話になりました。
という訳で,その頃からお世話になってるものとしては
「もういっちょがんばれ!オリジナルじゃ!シリコンハウス!」です。

あ、ほんとに自作したい人用のセットも販売してはいかがでしょう。
・製作本、エッチング液、レジストペン、生基板、ミニドリル、ミニバイス、半田ごて、ケース、リーマー、パーツセット一種類。なんて,売れなさそう。

みつばむしみつばむし2006/09/05 19:53 AMDEKと聞くとMXK-600とかRMK-100とかPCK-100が欲しかったけど当時の私には高くて手が出なかった想い出が蘇ります(^ ^;;
 Roland DGになった時には悲しかった...

>他にもエフェクタ・キットを扱っているサイト

 キットではないですが「珍品堂アナログ店」さんで基盤ユニットを販売してますね。
 ファズだけですし、ご存知とは思いますがいちおー書いときます。

一庵一庵2006/09/05 23:21ここはどうなんでしょう?
http://www.gakki.ne.jp/~tuka/

まやまや2006/09/06 08:42千石電商でもギターマガジンなどに出てきたエフェクタの部品セットを販売していますね。説明書もないただの部品セットみたいですけど。

ChuckChuck2006/09/07 06:43みなさん、コメントありがとうございます。
そうなのです、キットで製作情報も含めて完結していただきたいのです。広義には部品セットもキットでしょうけれども、ココでの定義ではプリント基板が基本セットに同梱されていること、をキットの要件としたいです。そうすると鳥2者(ひよこ とダック)だけになってしまうので、なんとも寂しい。>@りまさん
 
塚本製作所のものは以前見ていましたが、今回は未チェックでした。>一庵さん
 
部品セットのお店を除外すると寂しいことになってしまうので、あとで取り扱いを考えて修整します。>まやさん
 
AMDEK懐かしいですね。私は基板が完成済みだったので当時はスルーしていました。ミキサとかリズムボックスとか確かに高くて手が出なかったですね。企画時には大塚さんが意見を求められたとかいう話です。
大塚さんの基板ユニットは、私の中でのキットとは趣が違うので、今回は除外しておこうかなと思います>みつばむしさん

一庵一庵2007/10/20 23:11ごりさんの掲示板情報によると
http://www.ftrogy.jp/
こちらでもキットを扱っているようです。

ChuckChuck2007/10/22 09:04一庵さん、どうもありがとうございます。後日アップデート版の記事を書くことにします。

2006-06-01

無題

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また掲示板ネタで恐縮だが、こんな話題があったので、筆者の思うところを書いてみる。当該地に投稿しても良いのだけれど、また抹殺されちゃうかもしれないし(謎)。

こんな感じ

書籍やNet上など、様々な所でエフェクターの回路図が公開されていますが
その回路に「著作権」のような物は存在するのでしょうか?

回路図に、思想または感情を創作的に表現したのであれば、著作権が発生すると思います。部品の配置による表現ということも考えられます(本当)。したがって、誰かが書いた回路図を複写して公に見えるようにしておくことは著作権を侵害するおそれがあります。

「回路」それ自体に対しては、著作権のように著しただけで権利が発生するようなことはなくて、特許や実用新案といった工業所有権が認められてそれを然るべきところに登録してあれば、そのような権利を誰かが持っていることになります。


と申しますのも、ある所で見かけた回路図(自作向けに公開されている)の内容が
過去に存在した某社のエフェクターの回路ほぼそのままなのです。

回路がほぼそのままであっても、それがすぐに著作権や特許権等を侵害しているとは言い切れません。逆によくある回路のように見えても、それが特許権を侵害していないとも言い切れません。ある種のクリッパや素子の非線形領域を利用した歪など権利化されたものもあります。興味があれば特許庁のWEBサイトで調べることができます。


相違点は、トランジスタが国内規格の物になっている事や、入力直後に接地抵抗が追加されている事。
それとオリジナルでは半固定抵抗による調整部を可変抵抗にして表から操作出来るようにされている等々。

その相違は、作者の実験に実験をつぐ労苦*1を経た工夫の部分かもしれませんし、深いこと考えずに*2置き換えただけのものかもしれません。


正直、これを見た時の率直な感想は「この程度アレンジを加えただけで「オリジナルです」と言うようなニュアンスで公開して良いのだろうか?」と感じました。

良いか悪いかは筆者にはなんともわかりませんが、程度によっては他人から指をさされて笑われることがあります。それでも構わずにビジネスに走る人もあります。

大した努力や先人への感謝もなしにオリジナルと喧伝することは、これまでさまざまなエフェクタを勉強してきたことを通じて言えば、私自身は恥ずかしく感じます。技術が連続的な変化の上に成り立っていると考えればなおさらです。そのため筆者の場合には、何かを参考にした場合は出典と相違点・創意点を示すようにしています。しかしそれは自己満足的ポリシーに過ぎません。


こう言った事は良くある事、あるいは当たり前にある事なのでしょうか?

元ネタはアレだろうなと容易に推察されながらも出展が明らかになっていないような例は、最近のエフェクタ製作入門者向けとされる書籍などにも見られます。当たり前にある事なのかどうかは知りません。当たり前にあったとしても、それを筆者自身が行う気にも、推奨する気にもなれません。


で、

お前んとこの製作ブツに関してはどうなのよと問われれば、このブログに記したことがあるかどうかは忘れましたが、筆者の名前が載っている特許というのもあったりしますし、気分によっては GPL とか BSD とか CCなライセンスにしてあるものもあります。そのあたりを含めて、ご自身のお考えの上で正しく(フェアに)ご利用ください。製作ブツやアイディアに対してフィードバックをいただけるととても嬉しいです。「魚心あれば水心」というのがいいですね(辞書どおりの日本語で)。

*1:加えて言えば、回路を理解せずチェンジニアしたものかもしれませんし、回路を良くわかった上で試行錯誤したのかもしれません。

*2:あるいは啓示を受けて…

一庵一庵2006/06/01 22:17オリジナルと声たかだかに謳っているのはレアパーツ云々と同じ位
イタイのが多い気が…

r0r0r0r02006/06/02 04:29>この程度アレンジを加えただけで~
この方は、さぞかし素晴らしいアイデアにあふれるオリジナルの回路をいっぱいお持ちなんでしょうな。
ですから、2~3の相違点ごときでオリジナルと声たかだかに謳っているのが許せないんでしょうね。
イヤミじゃないですよ。
ともあれ、先人の知恵というものはやっぱり素晴らしいので、
こういった成果もどんどん正しく(フェアに)利用していきたいものです。

ChuckChuck2006/06/02 08:05オリジナルと冠するときに「(苦労が報われて)嬉しさの余り」という場合と「何かから目を逸らす目的で」というのがあるような気がしています。

ChuckChuck2006/06/02 08:09先人の知恵があった上での活動ですから、感謝の念(日本語でリスペクトっていうとなんか安い)を持ちつつ利用していきたいです。

一庵一庵2006/06/02 18:39エフェクター位の回路規模だったらオリジナルに設計しても
普通に設計したら、あんまりオリジナルっぽくならないんじゃあないかと
思います。<1石ブースターとか1 OP-AMPディストーションなんか…

ChuckChuck2006/06/02 20:22なかなか難しいでしょうね。さきほどちょっと某社をキーに特許検索したらUI関係のネタが多く見つかりました。ディジタル化によってそちら方面が最近は多いのかも。でもときどき(何年かに1件ぐらい)シンプルな回路で出てきたりしているようです。「業としない」範囲で実験してみたいです。

@りま@りま2006/06/06 19:16「オリジナル」表現は微妙ですね。
コピー?パクリ?2次加工?と言う疑問の湧く国産歌謡曲に通じる感覚でしょうか(こっちも元ネタ明記でやったらいいのに)。

ChuckChuck2006/06/07 09:41作曲だと本人が元ネタがわからなくなっているパターンもありそうですね。

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2006-05-11

融合

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ロボットと(電子)音楽が融合するとこういうことに?(ちょっと違う)

MAKE: Blog: RoombaMidi: Roomba MIDI instrument

ロボット関連に手を染めると電音活動に戻ってこられなくなりそうなので、触らないようにしている筆者であるが、それはそれとしてあらゆる電子機器(主としてロボット)の警報音を乗っ取って一手に(MIDI)集中コントロールできると、それはまたシュールな環境が…

そういえば今月のトラ技(2006年6月号)がマイコンのシリアル通信の特集だったけれど、MIDIの話はこれっぽっちも触れられていなかった(ふつう)。もう当たり前に簡単になってしまったし、ネットにリソースは多い。

ちなみにトラ技MIDIが取り上げられたのは2001年11月号のLine6 PODのポータブル・コントローラが(今日現在では)最後。その前は1998年12月号。1990年2月号では特集が組まれていた。

geniegenie2006/05/11 22:10掃除機が「デイジー」とか奏でながら動き回っていたら楽しい・・・かどうか判らない。:)
MIDIですが、国内では検定試験何級とかっていう変な方向へズレてしまってますねー。USBがこれだけ隆盛になって来ても、USB-MIDIは未だに規格化されていませんし。もうレガシーI/Fの仲間入りをしかけているんじゃないのかなー。

suikansuikan2006/05/11 23:00デイジー…分解しなきゃ(^^;。掃除機だけに真空に気をつけてください。

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2006-04-18

(自作)エフェクタもおんなじ

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以下、まとまらない雑文。

ここのところ当ブログへのアクセス数が増えていて嬉しい限りである。RSSなどで更新を登録して見に来てくださる方も増えてきているけれども、主たる入り口はやはり検索エンジンであるようだ。エンジンもgoogleかyahoo、ときどきgooが混じるぐらい。

それはさておき、検索で飛んでこられて必要な情報にたどり着けたのだろうかとまずは心配である。WEBに限らず広く情報の海では、探し手が必要とする情報なんてものはこれっぽっちも存在していなくて、書き手が書きたい情報しかありませんから。わずかばかりでもミートすれば良しというか、来たは良いけど検索語に釣られただけだったという怒りは避けたいものである。

そもそも筆者が心配することではないのかもしれないが…

ところで、アクセスが増えている割に残念なのは、検索で入ってこられても滞留というか上のフォームから検索、最新の日記に飛んだりあるいは横のカテゴリを使うといった方が思ったよりも少ないということである。

ブログ内をちょこっと移動するとなにか参考になることに行き当たるかもしれません。あるいはちょこっとコメントしていただければなにか気の利いたことをお伝えできるかもしれません。

わざわざ筆者が心配することではないのかもしれないが…


で、そういう話と関係があるようなないような、下のような記述を読んで、

ITmedia +D LifeStyle:情報過多が作り出す「Level1飛空艇」症候群 (1/3)

あちこちの(自作)エフェクター掲示板を見ているとおんなじだなぁ… WEB耳年増*1が増えているかなぁ… googleに掛からない情報の方が +40dB +96dB美味しかったり*2するんだけど… 細かいことは詳しいけど総体としてハズシテいるような記載をみるなぁ… とかそんなことを思った。

いや、筆者が心配することではないのかもしれないが…

「ググ年増」ライセンス

Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

*1:「ググ年増」って造語はどうだろう?

*2:ああ、あそこのアレを書きたい。え? ブログ記載禁止? そんなぁ、えーと、うわなにをするやめろっ

@りま@りま2006/04/18 14:25>ググ年増
流行(?)語大将ノミネート!

r0r0r0r02006/04/18 19:58え?あれですか?いろいろ書い・'&$$#")こ、こら'&%$# 何をするやめろっ

toruitorui2006/04/18 21:17煽り煽られは、このトシになると疲れるもんです。でも触発されることも多々あるから一概否定はできません。軸がブレないように我が身を戒める。

一庵一庵2006/04/18 23:49ぁゃιぃ人ほど能弁でカリスマ性があったりしますからね。
チャームの呪文が解けた時の為に識者は王道を示しておく必要があるのだと思います。

ChuckChuck2006/04/27 13:05真に受けて、ライセンスを指定してみました>「ググ年増」

ChuckChuck2006/04/27 13:07ここは自分が好きな道・得意だと思っている道、正しいと思う道を自分の足で進むしかありませんね。ただし科学的に。

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2006-03-26

ブログ2周年

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当 電音の工場(でんおんのこうば) がログを開始したのは、ちょうど2年前の今日である。

もともとはエキサイトで始めたのであった(http://emusic2004.exblog.jp/102873/)。その後 機能面で不満が出てきて、はてなグループ に移住(id:Chuck:20040326)。以後今日に至るまで 筆者の電音活動を記録している。

開始当時はエフェクタシンセ自作ログに特化したものは他になく、page view も1日に0~数件というものであった。しかし折からの第3次エフェクタ自作ブームのムーブメントを受けて、徐々にDIYerも増えてきたご様子。筆者も無駄に書き続けていたら、いつのまにかボットに捕捉されて恥ずかしながらも検索エンジンに掛かってしまう有様で、google/yahoo に騙されて当ブログにお越しの方が何人も居られ、恐縮至極。だいたい日に300~800ページビューで、うち 150~300ユニークアクセスといったところのようだ。

アクセス数はさておき、アンテナやRSSフィーダに登録していただいて定期的に見に来ていただく方も増えてきたようで、どうもありがとうございます。その場で思いついたことを好き勝手に書いているので、脈絡が無くてすみません。それでも当ブログに記載した内容でなにかひとつでも読んだ方の参考になるようなものがあれば、それはDIY冥利に尽きるというものであります。

コメントやトラックバックをいただくのもたいへんに励みになっている。そもそも筆者のアイディアなぞプアなものなので、一方通行に筆者の考えを披露するだけではすぐに枯れてしまうに違いない。2年も続けていてその間 なんの反応も無かったら、とっととやめていただろうと思う。いただいたコメント以外にも、他のWEBサイトや掲示板、ブログを読んで考えて日々のネタのタネとさせていただいている。それらを咀嚼してさらなるアイディアに昇華できれば良いなと思いながら様々な情報に当たると同時に、こちらからもコメントやトラックバックで絡んでいきたい。シンセエフェクタを両方やっているところはまだ少ないので、技術的には同じ両者のブリッジをできたらきっと楽しいことが起こるだろう。

ここ最近はエフェクタシンセ自作系をネタにしたブログもたくさん増えてきたように思う*1。初心者フレンドリーなものから内容的に高度なものまで、2年前を考えるとガーデンバラエティの域かというぐらい。

実は最近はプライベートでなかなか時間が取れず、「書いている割には作っていない」という状況に陥っている。それでも少しずつでも前に進めて、当ブログが枯れて萎むことのないように、音に絡めばディジタルアナログこだわりなく、ブザーや電子小鳥からシンセサイザまで、今後とも続けていきたいと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

*1:ここ数週間は特に(笑)。長く続けてくださいね。

RJBRJB2006/03/26 08:032周年おめでとうございます。chuckさんのブログは、アイデアの宝庫であり、またちゃっかりアンテナを使わさせていただいたり、無くてはならない存在になってます。

geniegenie2006/03/26 14:07祝オープン2周年記念: 感慨深いですねー、確かオープン当初の工場(こうば)はワットの○○機関で動いてたんじゃなかったですか?

r0r0r0r02006/03/26 20:38おめでとうございます。
これからもよろしくお願いします。

みつばむしみつばむし2006/03/26 20:51祝!2周年(^ ^)これからも楽しみにしてます~。

@りま@りま2006/03/26 21:18二周年、おめでとうございます。これからもおつきあいお願いします。

analoganalog2006/03/26 22:00chuckさん、お疲れ様です。いつも内容に「ニヤリ」とさせられてます。
これからも引き続き「ニヤリ」とさせてください。

ChuckChuck2006/03/27 09:25みなさん、コメントありがとうございます。今後ともよろしくですー。
オープン当初はゴム動力だったような気がします>Genieさん

suikansuikan2006/03/27 09:52おめでとうございます。ようやく周回遅れくらいで理解できるようになって来ました。

ChuckChuck2006/03/28 06:36どうもありがとうございます。suikanさんのディジタルシンセも楽しみです。
http://ecrafts.g.hatena.ne.jp/suikan/?word=%2a%5bSynthesizer%5d

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2006-03-03

「さん、ハイッ」ペダル

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ほとんど私信

id:r0r0さんが「さん、ハイッ」ペダルを組み立てておられる(id:r0r0:20060302:1141310971)。

曰く、

実はチャタリング対策に200Hzのローパスフィルターなんて組み込んでみたんですけれど、なかなかどうして誤作動しまくりで楽しいですな・・・orz

そうなんですよ、あのプログラムだとスイッチの性能に依存した動作になってしまいます。

実は筆者の試作でも、秋月で買ったタクトスイッチでは動作したけれど、FS-5U に組み込むとチャタリングにより誤動作したという経験があって、微妙にパラメータを弄りました。id:r0r0さんの使われたゲーム用(?)スイッチだとタクトスイッチよりもチャタリング/バウンス時間が長いと思われます。

すっかり忘れていますが、ざっと見たところ*1、IDLE/STABLE→TRANS3→THREE の遷移では ペダルが踏まれたらTimer0(8MHzを1/1024で8bitカウント)をスタートしてTRANS3へ移り、Timer0 割り込みが6回呼ばれたらTHREEへ遷移しているので、

1/8MHz * 1024 * 256 * 6 = 196.6msec

の間にスイッチのチャタリング/バウンスが収まれば大丈夫。

対して THREE→TRAN4→FOUR1 では、ペダルが踏まれたらTimer0(8MHzを1/1024で8bitカウント)をスタートしてTRANS4へ移りますが、1回の割り込みだけでFOUR1へ移行しています。

実際の動作と照らし合わせて、3拍目のペダル踏み、4拍目のペダル踏み どちらで伝わっていない感じでしょうか?

ところで

「さん、ハイッ」ペダルへのリンクはこちら:id:Chuck:20050711#p1

*1:うーむ、今見るとあまりに汚いプログラムだ… なにやっているのかよくわからない。

r0r0r0r02006/03/03 19:323拍目のところで待ち時間が少ないのか、4拍目の待機状態に行く前にもうピカピカしてしまうという状態です。時間待ちではなく何度かサンプリングして判定する方法に変えたほうがよいのかな?と思っています。

ChuckChuck2006/03/06 10:12最新版のソースは上記動作です。

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2005-05-11

認定

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常々思っていて、時々語りたくなること。5月はそういう時期なのか?

レトリック

もっとも「ここを変えると、ほら音はこんなに変わりますよ」「おお、ほんとだ」を演出するようなレトリックはいっぱいあり、良識的にはレトリックを用いて教育的効果を促す意味であって、ごく一例を見せるに過ぎない。しかし、その一例*1にハマリ込んでしまう人*2が一定数居るのは事実。

近年はマーケティング的にそのレトリック(トリックか)を使うものだから、ひとりでハマリ込んでくれていればいいものを飛び出してきて毒を撒くような事例もある。さらに偏在によりそちらのほうが声が大きい場もあったりして。「パラダイムシフト」とか「目から鱗」を経験させてあげてもローカル・ミニマムにしがみつくというか、脱出させるのにはエネルギが要るんですよ、脱出させても副作用もあるし…

電源ケーブルやワイヤを替えて確かに音は変わるけれど、トンコロをいじるともっと変わりますよ ということに本質的な意味で戻れない人は、実際、少なくない。音を変えることが目的だったものが、ワイヤを変えることが目的にすり替わってしまったり。まぁ趣味では最後まで目的を維持するのが難しかったりするけど。

評価

別の軸では、評価というのはかなり難しい。音ということになるとさらに難しい。

仕事で音や静止画や動画の評価をすることがあるがタフである。業務用機器のオーディオの音質評価を昔やっていたことがあるが、ほんとうにつらくて、ある程度年齢がいったらあの密度での評価はもう出来ないと思った。

何がつらいって、音質なり何なりの変化の本質を探ろうという作業の中で、思い込みを出来うる限り排除していくという工程がつらい。エンジニアリングとしては必要な作業であるし、この方法、少なくともこの姿勢をやめると科学に立脚したコミュニケーションが取れなくなる。

その一方で音楽スタジオなどに持っていくと、(出てきた人間が悪いと) ふぃ~りんぐ ばりばりの評価である。AとAを提示してもずいぶん評価が違う。「評価が違うのは 再生系 や 耳系 の 変動やブレではないか?」というのは受け入れられない。まぁ中にはわかる人もいるのだけれど、そんなに多くない印象だ。

昔書いた記事

id:Chuck:20040507#p1

スタンスは変わっていない。

さて、このスタンスを維持して新人に講義をしてくるか…


某掲示板、科学的姿勢を否定するような投稿が支配的なら、完全オカルト認定だな。

*1:無改造でワイヤレス・システムを使っておきながら外付けバッファに拘る、みたいな…

*2:初心者ばかりとも限らない。

r0r0r0r02005/05/11 21:59電源ケーブルや・・・・変わりますよ、というのは本当にそのとおりだと思います。
ちょっと前にコンデンサに凝ったことがあるんですけど高いお金を払うだけの効果がないw
それより、回路定数変えていったほうがよっぽど効果的ですし、回路の実装テクニック磨いていったほうが出てくる音の質も上がると思います。

ChuckChuck2005/05/12 15:39コンデンサは替えると音がけっこう変わりますから、凝る人(時期)はありますね。コンデンサをとっかえひっかえすることが、本来の目的と一致していればいいのですが、あんまりそういうことって無いだろうなぁ、と思うわけです。

takedatakeda2005/05/19 17:474人のギャングが、Singlton という名でグローバル変数を正当化した罪で裁かれたのと同じぐらい、エフェクターの実存主義を復興させた罪は重い。
音量退散!
裾野を広げていることは評価するけど、オカルトをオカルトとして認知し、
さらに克服する勇気を、今、我らに!

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2005-04-02

ブティック・エフェクタ

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近所にフランスで修行してきたパティシェのいるケーキ屋があるとのことで、さっそくモンブランを買ってきた。399円するモンブランを食べながら、ブティック・エフェクタというか最近のハンドメイドを売り*1にしている市販エフェクタは、ケーキみたいなものだなと思った。

つまり、職人のこだわりを投入して製品を具現化する。反面、材料費はほとんどタダみたいなもので、人件費とSGAがコストのほとんどを占める。SGAの内容はマーケティング費用で、雑誌に取り上げてもらうとか近所のおばちゃんの口コミネットに乗せるとかプレイヤーに口利きをしてもらう必要がある。SGAを陽に製品個別のP/Lに入れていないことも多いだろうけれども。

ブティック・エフェクタそのものについては、ユーザの口コミで美しい誤解や伝説が広まっていたりするようなことも少なくなく、微笑ましい限りだがそのうちまた触れることにしよう。

ところで399円のモンブランは美味しくなかった。ベースにメレンゲを使っていてスポンジが無いというパティシェの拘りに納得できないだけでなく、使っている砂糖の質が低いのか味として下品だった。これで399円、いや言うまい。職人を15人抱えるとなるといろいろあるのだろう。もう食べないけど。

やはり自分で作るのが良さそうだ。いや、エフェクタの話ですよ。

*1:「ハンドメイド」の定義ってナンだろう?

takedatakeda2005/04/04 16:05最近、かみさんのご機嫌取りに、お菓子を手作りしてる。
さすがにチャラから準備するのは大変なので、適当にミックスされた粉を手に入れてくる。昔、母親が焼いてくれたときはステンレスのボックスに自分でカミを敷いて焼き型を用意してたけど、最近はダンボール(に似た素材)のハコが(100円ショップで)買える。実は100円ショップで結構材料がそろう。
フルスクラッチじゃなくて、キットという感じかしら。
今練習してるのは、スーパーで買ってきたホットケーキミックスで焼くバウンドケーキ。ゲンコツ2つ大の奴が3つできるのだけど、砂糖の量を半分にしたり、バターの替わりにオリーブオイルを使ってみたり、ココアを入れてみたり、結構バリエーションが楽しめる。
ボールにタマゴを3つ、砂糖、牛乳をチョボッととホットケーキミックス。良くかき混ぜてからバターを入れてさらにかき混ぜる。ここまで10分程度。あとは、170度に暖めたオーブンで20分から30分。ほおって置けるので、ホットケーキとして焼くよりラク。
ショップでは一度に大量にやるからコスト下がるんだろうけど、台所のあまりモノ(タマゴが余ってるって事もないだろうし、無塩バターでトースト食う奴もあまりいないだろーな)をやっつけるつもりでないと、高コスト。これで、生クリーム作って載せたりしたら1つ当たりのコストはかなりになる。350円はなるほど価格になるかもよ。
このコストを下げるべく、小麦粉1kとかまとめて買ってしまうと、多分、カジュアルさはなくなって、計量とか面倒な部分が増えて、10分でケーキは作れなくなる。台所はいつも粉だらけ、かみさんはゴキゲン斜め。
電子工作では設計という楽しさがあるけど、ケーキはどーなんだろう。美味しく焼ける小麦粉探しなんてな方向にいくんだろうか。
両者に共通するのは、自分のニーズに合わせたバリエーションが作れるということじゃないかな。要するに「オレ様」ケーキ。

ChuckChuck2005/04/05 08:29さらに大手メーカーをアナロジーに投入したとしても、遠からずといったところでしょうか。しかしtakedaさんは守備範囲が広いなぁ。

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2005-02-14

他人様の日記 盗み読み

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すみません、勝手に読みました。> http://homepage3.nifty.com/590guitars/0502diary.html

LFOってのは Low Frequency Oscillator の略です。LFO のリンクもご参照ください*1。コレ自体は非常に低い周波数を発振させるモジュールです*2。それを本線系に作用させることによって、ある種の揺れる効果を出すエフェクタとなります。

  • 音量を揺らせば ― トレモロ
    • それをステレオでやれば ― オート・パン
  • フィルタのカットオフ周波数を揺らせば ― (スウェル) ワウ
  • 位相を揺らせば ― フェイザ
  • ピッチを揺らせば ― ビブラート
  • 揺らしたピッチ 遅れ時間を揺らした音 と原音をミックスすると ― コーラス
  • わずかに揺らしたピッチ 遅れ時間を揺らした音 と原音をミックスすると ― フランジャ

で、LFO(だけではないけれど)の効果をどのように本線系に作用させるか、というときに「光る素子+LDR」のフォトカプラが使われることがある、というわけです(LDRの説明もキーワードをご参照ください)。可変抵抗器を手でぐりぐりと回す代わりに光る素子で制御されるLDRを使うというわけです。LDRの例としてはCdSやCdSeがあります。

光る素子の例として、LED、ネオン管、白熱電球(豆電球) などがありますが、これらは光り方がかなり違います。電球なんかはLEDに較べるとものすごく電流をたくさん流さないとろくに光りません。ということで、フォトカプラで揺れモノ制御しようというときには、LFOの出口には光る素子に応じた(電流)ドライブ回路が付いているのが一般的です。

参考になれば幸いです。


ところで、検討されている回路はコレですか?

http://www.univox.org/pics/schematics/univibe.gif


追記

一部修正しました。

追記

フィルタに追記しました。

*1:はてなグループキーワードは便利だ。必要に応じてまた拡充します。

*2LFOだけでもなかなか深くて、どのような波形にするか、トリガにシンクさせたらどうなるとか、テンポにシンクさせるとどうなるとか、テーマは尽きません。

5905902005/02/13 21:27うへー、有り難うございます。書いてみるモンですねぇ。理解理解。今まで揺れモノ系には手を出さなかったのですが、今回、裏の仕事で(表は何だと言う突っ込みは無し)手を出してみようかと。流石、分かり易い説明。参考回路は上記のモノとLEDを使ったモノとか色々手当たり次第集めて比較しているところです。基本的には豆電球は光りにくいと英文文献で読んだので、LEDで光らせようかと思っています。現時点ではそれ以上は進んでいません。で、便乗して質問。UNIVIBEでは豆電球1個で4個のCdsを使いますよね。何で4個なんですか?2個や3個じゃ駄目なんでしょうか?

ChuckChuck2005/02/13 22:54> 何で4個なんですか?
その回路中で4箇所の値をLFO制御で変えたいからです。ひとつの光源で4箇所の抵抗値を同じように可変したいためにそのような回路になっています。
CdSを使わないでこの部分を可変抵抗器(1MΩぐらいかしら)にして、4つ同時に動かすことでも、エフェクト音を得ることが可能です。モータ制御かなんかにしてしまうとおそらく世界初の実装になるかもしれませんよ。
UniVibeで ひとつの豆電球に4つのCdSが取り囲むキャンプファイヤー方式になっているものは、電球とCdSの間隔の調整によってエフェクトのチューニングをすると聞きました。
こちらのページ http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/phaser/ も参考になります。

5905902005/02/14 21:56有り難うございます。今日、エフェクタの本を見ていたらLFOについて書かれていました。まったく、手持ちの資料を見もせずに・・・反省です。事後報告になりますが、私の日記を見ている人のために、こちらへのリンクをさせて頂きました。よろしくお願いします。

ChuckChuck2005/02/15 07:07私もWEB上の資料に依ってしまって、手持ちの本を見なくなることがあります。
リンクOKです~ ていうか、ありがとうございます。http://emusic.g.hatena.ne.jp/Chuck/20050214 こちらのURLでのリンクのほうが便利かもしれません。

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2005-02-11MIDI FX SW'er まとめ

現在のラック

[完了] MIDI FX SW'er

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完成の喜びから語ってみるシリーズ。

昨年の8月に着手した MIDI FX SW が約5ヶ月の作業を経て、このたび完成した。


目次

背景

2000年頃にワンチップマイコンでのエフェクトループプログラマを思い立ち、製作(id:Chuck:20000107#p1)。このときの仕様は3ループを3プログラム記憶できるものであった(マニュアル選択も1系統、3-3-1と呼ぶ)。筆者の使っている BOSS のマルチエフェクタ GT-3 の外部ディストーションループに挿入して歪物の切り替えに使っていた。

この手の切り替え器の自作記事は意外と無かったので、WEBサイトにまとめて公開し、コア部品のワンチップマイコンを希望者に頒布した。お渡しした方々はみな作られたのではないかと思う。海外からも引き合いを貰った。しばらくしてだいたい引き合いが無くなったころに頒布を終了し、この製作で培ったノウハウを基にもっと大掛かりなものを作りたくなっていた。

だが、ちょっと考えては他のプロジェクトに浮気することを繰り返し、3年ほど放置していた。

しかし常に「いつかやろう」と思っていたのは事実。2004年7月のアナログシンセ ミニオフ前後にプログラムスイッチに使いたくなるようなプロフェット調のLED内蔵タクトスイッチを見つけ、意を決して購入。「部品から始まるプロジェクト」を体現することとなった。

その仕様

まず 3-3-1 で採用していた足踏み式の形状を止めた。8つのスイッチをそれなりに頑強で美しくまとめ上げることが難しいと感じたためだ。制御にはMIDIを使うのはどうだろうか。そもそも GT-3 の loop send-return に入れることが目的だったわけで、GT-3 をマスターペダルにして、そのMIDI情報で loop を切り替えればいいだろう。

箱はEIAラックケースに組むことにした。2004年4月に組み上げたアナログ・マルチエフェクタと同じ面構えにしようと思ったからだ。アナログ・マルチは制御信号さえ送れば ON/OFF できるように仕込んである。

アナログ・マルチの制御には信号のルーティングは要らない。8-loop の ON/OFF 信号さえあれば良い。そうするとモジュール・システムエフェクタの立場は? 多々あるコンパクトエフェクタの立場は? これをクリアすべく、ワンチップマイコンを二つ載せ、8-loopの制御を2ポート用意することにした。19インチサイズのラックにもいい感じでスイッチが並ぶ。信号のルーティングには別箱を用意することにして今回のエフェクトループプログラマはプログラムとその呼び出しに特化する仕様とした。

まさにこれは、「エフェクター自作&操作術」に載っていた高中正義のあのシステムではないか。

なにができる

若干冗長になるが、なにができるかまとめておこうと思う。

このMIDI FX SW は、

  • 16ループをON/OFFするプログラムを512個覚えることができる
  • 8ループずつ PORT0/PORT1 と結線はグループ化されている
  • 覚えさせたプログラムは本機のロータリエンコーダで呼び出すことができる
  • 覚えさせたプログラムはMIDI CC#0/CC#32/PC を用いて呼び出すことができる
  • 対応MIDIペダルとして、Generic MIDI, BOSS GT-3/5/6/8 が使える(はず)
  • この機械には信号のルーティング部は入っていない
  • 以前作ったアナログ・マルチ・エフェクタは直結で制御可能 (ギャラリ)

といった特徴を持つ。

最終的な仕様はこちら id:Chuck:20050127#p1

この後は

今後のこのプロジェクトの展開としては、信号ルーティング用のリレーボックス作る

メカニカルリレーだと楽だけど、アナログスイッチを使う場合はどうなんだろう。しっかりした電源を入れるべきなのだろうか、スイッチング電源だとやはり「飛ぶ」のだろうか。

まぁ、メカニカルリレーにしておくかな。

作るときは「頑丈」をテーマにしようと思う。

年表

もっと知りたい

もっと知りたい、と思った方は この記事のコメント欄か本家ページからリンクされている掲示板にて、ご質問ください。

上から MIDI FX SW'er、アナログマルチエフェクタ、モジュールエフェクタ

追記

本家サイトにページを設け、回路図を置いた。

ChuckのMIDI FX SW'er

mochimochi2008/12/12 03:47はじめまして!突然のコメント失礼致します。
この自作システムを拝見した時、とてつもない衝撃を受けました。
自分もCAJ、CAE社の4×4やRS-10等のループシステム&FSWを一度
作ってみたいと常々感じてはいるのですが、この様な知識が全く
と言って良い程ありません。
勉強をするにもどの参考書を買っていいのやら…

くだらない質問になってしまいますが、是非オススメの参考書など
有りましたら教えて下さい。
やっぱりド素人にはかなり難しい事なんでしょうか?

不適切なコメントでしたら申し訳ありませんでした。

ChuckChuck2008/12/12 09:42ご興味を惹いたようで記事にした甲斐がありました。自分にとって使いやすいループ/スイッチングシステムを手がけてみたいというのはよくわかります。
実現するには「デジタル回路」を理解しておくのが良いと思いますが、最近では昔のようにデジタルICを並べるよりも「ワンチップマイコン」(省略してマイコン)に機能を集約してソフトウェア開発をすることで実現するやり方がより良いと考えます。
ちょうどマイコンに取り組もうとするときに役に立つかもしれない記事を書いたことがあるので参考になれば幸いです http://emusic.g.hatena.ne.jp/Chuck/20071018/p1
プログラマブルスイッチャは、ドンピシャの参考書というのはないと思います。でもマイコンの比較的入門に近い部分のテクニックで実現することができるものですので、やりたいことをマイコンのプログラムに置き換えていく作業になれることで作れるようになると思います。
実はこのシステムのマイコン部分を作り替えようかと思っており、その過程をブログ記事にするのもいいかもしれないとも考えています。

mochimochi2008/12/13 19:19ご返答ありがとうございます!
記事の方、参考にさせて頂きます!!
今後ともブログ等もマメにチェックさせて頂きますね!

またくだらない質問等してしまう事があるかもしれませんが
宜しくお願い致します。

2004-11-19

yamaさんを囲む会

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詳しくは後で書く

1978年頃に 雑誌「初歩のラジオ」で「ミュージック・シンセサイザーの回路から製作,徹底ガイド」という記事を書いていた yamaさんが近くに来られる、とのことで囲む会が開催された。

当時著者のyamaさんは院生だったとのこと。一方筆者は小学生で、この連載の後半の頃*1初ラが初「初ラ」だったのである。

さほど広くないながらもカラオケもできる個室で書物や回路図を広げる、あまり居ないような客であったことは間違いない。

たいへん感激したのは、当時の連載の記事にはならなかったもののその写真を見た読者から問い合わせの多かったというアナログシーケンサの実物をお持ちいただき、拝見することができたことであろう。もちろん四半世紀のときを経た古いもので、基板がカビていたりもして動作しないものと思われるが、その仕様と工作の仕上がりは見習うべきところが多かった。

とても有意義なミーティングだった*2

Simple Analog Synth.

ところでその場で、20年以上前にyamaさんが考えられ、部分的に実装していたアナログシンセの構想が再提案された。

すなわちコントロール系はディジタルで、オーディオ系はアナログでというもの。ある意味で当たり前の構成かもしれないが、これを20年以上前に構想し実装していたという点は素晴らしいと思う。近年ディジタル系のデバイスが安価で入手しやすくなっていることに鑑みて、ワンチップマイコンやFPGAを投入してこの構想を具現化してみるのも面白いかもしれない。

現在アナログシンセ掲示板で関連するツリーが発生している。

アナログシンセ掲示板より

http://analog-synth.com/cgi/bbs02/flashbbs.cgi?id=&md=viw&no=5068&tn=5068

http://analog-synth.jp/cgi/bbs02/flashbbs.cgi?id=&md=viw&no=5068&tn=5068

山下さんの20年以上前のプロジェクトのシステム構成図です。http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/img/SAS-chart.gif

筆者もさっそく [板書] してきた。

*1:おそらく連載11回目あたり

*2:幹事さま、お疲れ様でした。

2004-06-30

時代

|  時代 - 電音の工場ブログ を含むブックマーク はてなブックマーク -  時代 - 電音の工場ブログ  時代 - 電音の工場ブログ のブックマークコメント

そういえば、今日は ICL8038 が obsoleted になる日。もちろん現地時間だけど。id:Chuck:20040519

シンセエフェクタでもよく使われたはず。時代の流れを感じる。

代替は MAX038 ということでいいのか?

NE566もあまり見つからないし、お気楽な低周波VCO石は何を使ったらいいのかな*1

*1:矩形波と三角波、加えて正弦波が欲しいところ。

2004-06-27

TX802画像

YAMAHA TX802入手

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YAMAHA の FM音源 TX802 入手。

DX7 II と同等の 6オペレータ、32アルゴリズム。

Vintage Synth Explorer - Yamaha TX802


id:Chuck:20040609 で挙げたチョウニングの本を読んだら欲しくなり、中古を探して入手した。

Unisynでぐりぐりといじって遊んでいる最中。

トラックバック - http://emusic.g.hatena.ne.jp/Chuck/20040627

2004-06-08

モジュール内部写真

モジュール

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こちら(id:Chuck:20040606 今度こそ完了。)で挙げた、青い自作エフェクタの内部写真。

いくつもエフェクタを作っているとケースが馬鹿にならない。ケース代もそうだけど、置き場所がもっと深刻。なのでモジュール的ユニットにして完成するごとにマウントしているシリーズ。

ちなみに写真に写っているのは、以前に掲載した このディストーション回路 id:Chuck:20040426 (連休の工作にいかがでしょうか (ディストーション)) をCA3046じゃなくてディスクリートで、2SC945 を使って組んだもの。けっこう気に入っている。


説明を追加

現時点でマウントされているのは、

  1. 4-Tr.ディスクリート・コンプレッサ
  2. OTAを使った MXR DYNACOMP系統のコンプレッサに attack/release コントロールをつけたもの
  3. 4-Tr.ディスクリート・ディストーション

1. は中学生のころに作って鳴らなかった*1ものをリベンジ製作*2したもの。

2. の OTA コンプは回路を含めて記事を書いたのでリンクを載せておく(g:emusic:id:Chuck:20040715)。

3. の CA3046使用バージョンは以前に紹介した(g:emusic:id:Chuck:20040426)。


モジュールの写真追加

*1:記事回路が間違っていた。

*2:訂正した回路で作成した。

2004-06-02

修理したYAMAHA AD-10

YAMAHA AD-10 アナログディレイ

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昔のYAMAHA PSE 01シリーズのAnalog Delayを入手するも、AC inletに不具合があった。これを修理したのが、この写真PSE 01シリーズについてはここでも触れている。

オリジナルと同じ部品が見つからなかった。形状が違うACインレットを入手 id:Chuck:20040529#p1、微妙に加工(ヤスリがけ)をして、合わせこんだ。筐体側は一切いじらず。

写真を見るとわかるように、出っ張っている。手に入ったのがそういう部品なので、どうがんばってもツライチにならないわけで… まぁ、いいけど。このぐらいでっぱっていても、SB-100やらSB-200にマウントできるのだろうか? 持っていないからわからないけれど。

筐体の塗装剥げも激しい。ちょっと前に買ったエアブラシで塗料を吹こうかと思ったが、面倒くさくなって止めた。

このアナログディレイは当時としてはものすごくロングディレイで、遅延量400msecを誇る。中を見たらやはり MN3005 であった。発売当時の定価は4万円。

トラックバック - http://emusic.g.hatena.ne.jp/Chuck/20040602

2004-05-17

MAXON CS-505

MAXON CS-505 コーラス

|  MAXON []CS[]-505 コーラス - 電音の工場ブログ を含むブックマーク はてなブックマーク -  MAXON []CS[]-505 コーラス - 電音の工場ブログ  MAXON []CS[]-505 コーラス - 電音の工場ブログ のブックマークコメント

もしかして筐体に2バージョンある?

こちらは以前の語るシリーズ g:emusic:id:Chuck:20040413 写真は復刻版。あるいは復刻版ではスイッチまわりをオリジナルのものと変えているとか?

トラックバック - http://emusic.g.hatena.ne.jp/Chuck/20040517

2004-05-16MIDI-EZKIT I/F

YAMAHA AD-10

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YAMAHA の PSE 01シリーズ (g:emusic:id:Chuck:20040401#p2) のアナログディレイ。最大400msecのロングディレイで有名だった。

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2004-05-07自分の耳を信じましょう

自分の耳を信じましょう

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はてな に見つけた記事より、

CDは44.1KHz/16bit/2chで記録されているので、それをストレートにデコードするのが一番自然らしい。

西川和久の不定期コラム「TDA1541A non-oversampling DACを作る」

まじめに働くのがあほらしくなるような記事だ(苦笑)。 …(中略)

…ちょっと聞きかじった怪しげな話を振り回すのはやめましょうや。

好みの多様化なのか、ラッダイト運動なのか

同感。> ちょっと聞きかじった怪しげな話を振り回すのはやめましょうや。

WWW以前からでも知ったかぶりやオカルトに走ってしまう人が、楽器とかオーディオとかの音分野ではなぜか多い。

とくに歪みモノなんか「○○の音を出すには、このアンプだこのエフェクターだ」、はては「ヴィンテージエフェクタだ真空管アンプだ」「××ブランドの抵抗だスイッチだ」「容量の抜けたコンデンサだ」「腐ったワイヤーだ」「焼いた抵抗だ」と拘りが尽きないらしい。

拘るのはいいけれど、他人の音色(おんしょく)に対する記述を鵜呑みにして、信仰したりするのは間違いだろう。音色の変動要因は多い。例えばギターはピッキングひとつで音色が大いにかわり、そしてピッキングはかなり支配的だったりするから。

音色の評価という問題をとっても、変動要因はとても多い。一時期、業務用機器(レコーディング・スタジオや放送局に納入する機材)のオーディオ装置の開発に携わっていたことがあるが、その音質評価はとてもタフだった。同じはずの音を聞いていても日々微妙に評価はぶれる。前日飲んだかどうかで聞こえる音が違うのは当たり前、下手すりゃ髪の毛の長さが違っても音が違って聞こえる始末。

本人でもそれだけぶれるわけだから、他人の評価、そしてそれが記述されたものの確度は著しく低いと言わざるを得ない。どんな人間が書いたかもわからないような話を鵜呑みにすることは危険だろう。多くの人間が良しとしてレピュテーションがあっても、それはマーケティングの産物かもしれない。

自分の音を追求していたはずが、プロマーケティングに乗ってしまっているという構図は一歩引いて見るとかなり笑える。

まずは自分の耳を信じるところからはじめましょう。

通行人より通行人より2005/04/02 00:14賛成賛成。
他人の評価など何の意味もありませんよね。
雑誌や評論家、プロの意見も無意味。
楽器やオーディオ機器を選択するのは自分の耳のみ。
機器を買うときは、店にある全部買って10年くらいかけて自分自身で評価するのが
王道。
普通はお金がそこまで無いから、最低1年は店に通ってそこの機器を毎日聞きまくらなきゃ。

ChuckChuck2005/04/03 00:02今後も自分の耳を信じていきたいものです。
しかし評価に時間を掛けすぎると、機器自体の音が変化するし、自分の好みがかわったり、耳の性能も変化したりして、これまた難しい場面にも遭遇しそうです。

トラックバック - http://emusic.g.hatena.ne.jp/Chuck/20040507

2004-04-17[完了] アナログ・マルチエフェクタ

自作エフェクタ・アナログ

[完了] アナログ・マルチエフェクタ

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ちょっと前に いくつかのエフェクタと電源やその他の周辺回路 がひとつの箱に収められたものを譲り受けた。不動作品とのことだった。外見はかなりぼろぼろで、ところどころコネクタが無い、ネジが無い。蓋を開けてみると埃だらけ。スパゲッティな配線もあちこちが切れて、プリント基板も宙ぶらりんの状態だった。

しかし、このエフェクタを再生しようと思った。出来上がりのイメージは高中正義 虹伝説ツアー の頃の「MXRのコンパクトなどをラックケースにまとめたアレ」だ (どこかに「コレだっ」って写真ありませんか?)。

さっそく中身を調べると、電源、エフェクタ・プログラマ、それからエフェクタ基板が7枚。電源とエフェクタ切り替え回路はその昔 ロッキンf に載ったものだとわかった。電源は容量に不安があったのでこれを使うことをやめ、しかし捨てては勿体無いので怪しい部品を交換した上で別箱に収めて実験用電源とした。エフェクタ・プログラマは生きているような予感はあったが、他に使いたいものがあったので再生は諦め、欲しいと言う人があったので譲った。エフェクタはその基板が何であるか調べるところから始めた。型番の書いてあったものはすぐわかったが、そうでないものはメーカーに問い合わせたり、ネットで情報を集めた。

バラックで7枚の基板を順に動作チェックしたところ全部生きていた。不通電期間中での取り扱われ方によってはBBDが壊れていても不思議ではない。ラッキーだったと言える。VRはガリっているものもいくつかあったがとりあえずそのままとし、コンデンサは電源系の危なさそう(主観)なものと信号系をいくつか交換、ケーブルはシールドに交換した。

このときには、もともとあった7つのエフェクタに手持ちの BIAS アナログディレイ を加えて 8エフェクトマルチ にする欲求を抑えきれなくなっていた。ディレイも入れておくとマルチとしてコンクリートなモノになるような気がしたから。個人的にはフェイザーを多用するので入れたいと思ったけれど、そうするとケースにうまく収まらなくなるのは明白だった。残念だがフェイザーは別のプラットフォームに載せることにしよう。

電源は新規に作り直した。トランスに余裕を持たせて 2系統電源とした。ひとつはレギュレータICでコンプ、歪、オクターバを担当させ、もうひとつは揺れモノ系に、回路の勉強を兼ねてディスクリートで組んでみた。揺れモノLFO信号が電源をゆすることを多少なりとも抑えられれば良い。

実は一番苦労したのはケースの加工だった。2Uのラックマウント型ケースに収めることにしたのだが、フロントパネルが3mm厚である。アルミだったがそれなりに苦労した。穴あけ後にレタリングをして保護用ラッカーを吹いて、週末ホビイストのケースの加工は、設計から塗装まで、ゆうに2ヶ月を要する作業だった。ケース加工後はほぼ週末ごとに1台、また1台と箱入れしていった。先に触れたコンデンサ、シールドの交換を行った。さらなる2ヶ月ちょっとをかけて出来あがったのがコレ↓ 冒頭の写真を拡大したものだ。

高中正義 虹伝説ツアー のラックのイメージからは遠い。JIS規格ラックはうちではマウントできないからEIA規格にしたのは当然としても、作っているうちに黒パネルは嫌になってアルミのヘアラインをそのまんま活かしたくなってしまったんで‥ On/Offインジケータにははやりの青色発光ダイオードをおごってみた(ミーハー)。1個150円もして高かった。あ、写真を撮ったときにツマミがひとつはずれていたようだ。

内部のエフェクトのプリ・パッチは 前8回で語った順番になっている。昔からの定番順序である。あとはオートワウフェイザーとリバーブが欲しいところだが、今回は割愛。オーバードライブとディストーションについては、いつもこの順序なので悩まなかった。コーラスフランジャーの順序を悩んだが、考えてみればコーラスフランジャを同時に使うことがあまりなさげなので、適当に決めた。プリ・パッチがこの順序なのだけであって、外部でパッチケーブルを使えば順番の入れ替えはできるからだ。

そうそう、各エフェクターの双安定マルチバイブレータによるon/off回路の挿げ替えも併せて行った。これは、通常のコンパクトエフェクタではモメンタリスイッチでOn/OffがトグルするようになっているものをオルタネートスイッチでスイッチがOnのときはエフェクトON、OffのときはOffとなるようにしたかったためである。使うスイッチは何のことは無い BOSS の FS-5L を8個ほど用意すればよい。自作も可である。FS-5U ではないところがポイント。この変更をしておくことで、マイクロプロセッサを使ったエフェクト・プログラマによる外部コントロールを容易に導入できる。実はMIDI制御で今回のアナログマルチの各モジュールのON/OFFをコントロールするプログラマーも回路設計済みである。ただ、しばらくケース加工をしたくないので完成までは遠い。進捗をこのブログでもそのうち紹介したい。

後学のために加工前の姿を掲載しておこうと思う。

加工前の姿

長い年月を経た姿であった。前作業者の労苦が偲ばれる。

さて、長々書いてきたが、久しぶりにコンクリートなものを組んだ。まだスイッチが無いのでライブで使いにくいじゃないか、という指摘もあるがそれはそれ、これはこれで別箱である。ちゃんとインターフェースしておけば誰かがやってくれる(かもしれない)。


これで 作っていたエフェクタ完成! に始まる一連のシリーズは完了です。次からはまたしばらく開発進捗ログに戻ります。

Chuckのアナログ・マルチエフェクタ

2004-04-16[8/8] BIAS アナログ・ディレイ

BIAS アナログ・ディレイ

[8/8] BIAS アナログ・ディレイ

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作っていたエフェクタ完成!の喜びから語ってみるシリーズ (8 of 8)。

BIAS (バイアス) はイシバシ楽器のブランドである。今もあるよね? 昔はシンセドラムやらエフェクタやらエフェクタのキットも販売していた。おそらく、ここでも触れた BIAS COMPACT EFFECTORS のシリーズに属するアナログディレイがこれ。おそらく、というのは基板だけになってしまっているために型番を確認できないためだ。古いものはある程度しかたがない。たしか筐体にも型番は書いていなかったような記憶だ。ご存知の方、いませんか?

信号を遅らせる遅延素子にはBBDを使っている。SAD4096という海外メーカーものを使っていた。この時期のコンパクトエフェクタでは松下電子のものを使っているのが多かったので、BIASでもそうだろうと思っていたのだが、(文字通り)蓋を開けてみるとSADだったので新鮮に感じたものだ。

いつもどおり双安定マルチバイブレータによるon/off回路は別に付加したものに切り替えてある。Direct outがあってもいいのにね、と思いながらも追加することはしなかった。やりすぎるときりが無いので、今回のものは改造は最小限にしよう、がポリシー。せいぜいケーブルをシールドにするぐらい。

学生の頃はディジタルディレイは出始めの頃でまだ高価だった。小遣いを貯めてやっと買えたのがこれだった。一度手放した頃には、遅れモノ(ディレイ)は安価になったディジタルばかり使っていた。ディジタルは音が綺麗だから‥ でも最近ひょんなことからこれを再入手した。YAMAHAやMAXONに比べ知名度が低いエフェクタなので飛びつく人も少ないようだ。

ディジタルものに較べると、音はコモるしノイズっぽいし、そもそもディレイ時間が短かったりするのだけれど、これはこれでいいかなぁと思うのがアナログディレイの特徴か。モデリングばやりの昨今、いずれはこんなアナログ オリエンテッドな特徴も精密にシミュレートされてしまうに違いないと思いつつ、今これを初めて聞く人には新鮮に聞こえるのだろう。

さて、これまで個別のエフェクタをシリーズで語ってきたが、次回はこれらをまとめたものを語る。

BIAS (型番不明) Analog Delay

BIAS Analog Delay PWB [基板写真]

2004-04-15[7/8] BOSS NF-1 ノイズ・ゲート

[7/8] BOSS NF-1 ノイズ・ゲート

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作っていたエフェクタ完成!の喜びから語ってみるシリーズ (7 of 8)。

ノイズ・ゲートというのは「ノイズを無くしてくれる、消してくれる便利な機械」ということは決して無い。ゲート、 という語からもわかるように、あるときはゲートを閉じて、あるときは開いて作用する。すなわち、ギターを弾いていて信号があるときはゲートを開いて音が出るようにしている。実は一緒にノイズも出てきているのだけれど、ギター信号の方が強くて相対的にノイズが聞こえにくくなるからいいよね、というわけだ。ギターを弾いていないときは音が出ていないから、そのままだとノイズがジーとか聞こえてしまって具合が悪いからゲートを閉じて音が出力されないようにする。

ギターの音はピッキング直後は強いが徐々に小さくなっていく減衰音だ。音が小さいときにゲートが意図せず効いてしまうと、余韻のところでブチブチとゲートが閉じたり開いたりして聞き苦しくなってしまうことがある。それを「いきなりゲートを閉じないでフェードアウトで繋ぎましょ」とするのがディケイのコントロールで、これがないとギターやベースでは使いづらい。

FETを可変抵抗素子として利用した回路になっている。入力信号から作った制御電圧で制御するボリュームになっている。弾いていないときにボリュームを最少にして、弾いているときは最大に。制御系の近傍にサーミスタがあったのだが、これがどう作用しているのかはわからなかった。

ところで、弾いた瞬間はボリュームを最少にして徐々に上げる、というコントロールをするとボリューム奏法エフェクタになる。BOSSで言えば Slow Gear SG-1 だ。実際 NF-1 とSG-1の回路はかなり似ている模様だ。NF-1 をSG-1に改造できるかも。よく知らないけど。

入手したNF-1プリント基板が割れてた ;-( それほど被害は大きくなかったが、基板の割れていた部分をエポキシで補強してパターン部分をはんだめっき線で補強して、なんとかなった。多層基板だったらあきらめていたかもしれない。いつもどおり双安定マルチバイブレータによるon/off回路は別に付加したものに切り替えてある。

ノイズ自体はピックアップで誘導したりエフェクターから発生するものなので、ノイズをゲートするならアンプに近いのが望ましい。それでもディレイやリバーブの前にこのノイズゲートは配置した方が良いというのは、エコーの余韻部分をブチブチと切らないためだ。もちろんそういう音が欲しいときはこの限りではありません。余分な余韻はスパっと切りたいときとかね。

BOSS NF-1 ノイズ・ゲート [資料]

タナカタナカ2007/06/04 22:17すいません。NF-1のSENSはどんな役割があるんですか?
他のエフェクターでいうLEVEL みたいなモノなんでしょうか?
よかったら教えてください。

ChuckChuck2007/06/05 06:50センス(sensitivity)はノイズゲートの効き具合を設定するものです。「他のエフェクターでいうLEVEL」とは違うものです。

2004-04-14[6/8] BOSS BF-2 フランジャ

http://www.harmony-central.com/Effec

[6/8] BOSS BF-2 フランジャ

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作っていたエフェクタ完成!の喜びから語ってみるシリーズ (6 of 8)。

BF-2 は息の長い機械だったように思う。前身のBF-1はもっとごつい筐体で、現行のBOSS筐体とは違うフォームファクタである。BF-3は2002年ぐらいのNAMM Trade Showで発表になっていたような気もするので、BF-1とBF-3の間を勤めたBF-2 もゆうに20年選手かな、と。ちなみにBF-3はそれまでのものと構成が大きく異なるようだ :-)

コーラスフランジャディレイが似ていると[5/8] MAXON CS-505 コーラス の回に書いた。ここではBBDでどのように信号を遅らせるのか説明する。BBD素子には信号入力と信号出力とクロック入力の端子がある。クロックパルスが立ったときに、信号入力に来ている信号の電圧がBBD内部のコンデンサに保持される。BBD内部はコンデンサがずらっ(512個とか1024個とか4096個とか)と並んでいて、クロックパルスにあわせて一斉に左から右へ(いや右から左かも、とにかく入力から出力に向かって)、コンデンサに蓄えられている電荷をわさわさわさと移動する。電圧が一段一段コピーされる。これでどれぐらいの量を遅延させることができるかは、BBDの段数とクロックパルスの周波数に拠る。コンデンサが1024個並んでいる1024段のBBDで、64kHz (時間にすると 1/64k≒15.6μsec) のクロックパルスを入れると、入力が出力に現われるまでには、1/64k * 1024 = 16msec の時間がかかって、信号が遅れることになるわけだ。

入力信号はクロックパルスの立っているときに取り込まれる。立っていないときは取り込まれない。もともと入力信号は時間的に連続したものなのだが、BBDには時間的に離散的に取り込まれる。サンプリングされるのである。アナログコーラスアナログフランジャアナログディレイ というけれども、BBDを使う限りは時間方向には離散的な系を通っている。遅延部分に関しては一度ディジタル化しているようなものだ(もちろん振幅方向には連続量のままではある)。だから入力信号と出力信号の間はサンプリング定理に縛られる。その縛りの中で不用なノイズや歪みを避けるために、BBDの前後にローパスフィルタを配置しているのである。ときどきクロックのパルス性ノイズが信号経路に紛れ込むことがあって、制御信号のはずのクロックの音がジーとかピーとかキーとか聞こえることがある。クロックの漏れと呼んだりするのだが、前回のMAXON CS-505ではゲートを設けて漏れ音の聞こえを少なくしていた。

さて BF-2 である。BBDにはMN3207が用いられていた。これは電源電圧がMN3007よりも低いもので、コンパクトエフェクタで一般的な+9V電源でも利用可能である。BBDは+5.6Vぐらいで、アンプ部分は+9Vで動かしていた。実は回路自体は良くあるフランジャの回路で、AMDEKのFLK-100も同じ回路だったんじゃないかなぁ。

いつもどおり双安定マルチバイブレータによるon/off回路は別に付加したものに切り替えてある。コントロールが4つ (Rate/Depth/Resonance/Manual) あるので配線が面倒だ。DepthのVRが若干ガリオーム気味だったのと前作業者がレジストを剥がしていた部分が筆者の作業でショートしてしまい、ケースに入れると効かなくなる、というトラブルに見舞われた。絶縁して直して完了。

子供の頃のエフェクタ遍歴として、ギターを始めてまずディストーションを作った。その次にコンプレッサを作ったが失敗してブースタとして使用して、次に入手したのがフランジャBOSSBF-2 だった。コーラスがわりに使うこともあったが、やっぱり歪みモノと併用でジェットサウンド。これに尽きますねぇ。

BOSS BF-2 フランジャ [資料]

2004-04-13[5/8] MAXON CS-505 コーラス

http://www.maxonfx.com/cs505.html

[5/8] MAXON CS-505 コーラス

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作っていたエフェクタ完成!の喜びから語ってみるシリーズ (5 of 8)。

コーラスってフランジャで代用可能なので、子供のころにはあまり使う機会がなかった。しかしコーラスの評判を聞くとMAXONのCS-505 を良く言う人は少なくない。そもそもMAXONのコーラスアナログディレイを好きな人は多いようだ。

一般にコーラスフランジャは回路的にはほとんど同じである。簡単に違いを書くと、フランジャは短めの遅延(遅れが少ないということ)で、コーラスは長めの遅延をとる。ちなみにもっと長く遅延するとディレイになる。フランジャディレイは出力信号をフィードバックしてより効果を強めようとしたりもする。フランジャに期待される効果はフィルタである。原音を時間的にわずかに遅らせた遅延音を原音とミックスすることによって、波形的に打ち消されたり強調されたりすることがあって、それがフィルタのように機能する。

で、MAXON CS-505。遅延素子には松下電子のBBD、MN3007を使用していた。BBDでどのように遅延するのかについては、次のBOSS BF-2 フランジャの回に説明をまわそうと思う。ところでこのMN3007には比較的高い電源電圧が必要で、コンパクトエフェクタでよく用いられている+9Vの電圧ではいまひとつ性能が出ない。そのこともあってCS-505 では006Pの四角い乾電池を2個要し、外部電源アダプタには+18Vのものが必要だった。エフェクトボードを組むときに「コイツだけ電圧が違ってメンドクサイ」と思っていた人も多そうだ。なお内部は+12Vにレギュレートされた電源電圧がMN3007他に印加されていた。

いつもどおり双安定マルチバイブレータによるon/off回路は別に付加したものに、電源電圧が+18Vなので、それに合わせて定数変更しつつ、切り替えてある。Direct out があるので他のエフェクタとは出力まわりが若干異なる。

原音の系と遅延音の系が出力間際でミックスされているのがこの手のエフェクタの定番回路なのだが、CS-505 では遅延音系のあとに(ノイズ)ゲートが挿入されていた。BBDとそれを駆動するドライバでノイズが発生してしまう(クロック漏れと呼ばれる)ので、ギターを弾いていないときはクロック漏れノイズをゲートするようになっていた。こういう細かい心配りが人気の秘密なのかなぁ。

MAXON CS-505 コーラス [資料, Reissue]

2004-04-12[4/8] BOSS DS-1 ディストーション

http://www.harmony-central.com/Effec

[4/8] BOSS DS-1 ディストーション

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作っていたエフェクタ完成!の喜びから語ってみるシリーズ (4 of 8)。

その昔 BOSSDS-1 というディストーションがあって、それは改版が行われて、今はDS-2になっている‥ はずだったのだが、DS-1 は復刻、ていうか国内再販売されている。

ボス最初のディストーションとして1978年にデビュー。その後も永くボス・ディストーションのベーシック・モデルとして生産され続け、現在では北米を中心に販売されていましたが、多くのギタリストのご要望にお応えして、この度日本国内での販売を再開いたします。
BOSSホームページ DS-1の説明より引用

人によっては「当時は日本製だったが再販ものは台湾製なので違う」とか「内部のオペアンプが変わっていて‥」とか言うが、筆者はそれによる違いを云々しない。音色が違って聞こえる要因はものすごくたくさんある、と指摘するだけに留めておこう。

DS-1 の回路は、トランジスタとオペアンプで十分に増幅しておいたところを互い違いに並列にしたダイオードでハードクリップして、ローパスフィルタで角を丸めて出力する、というもの。電源周辺の電解コンデンサは新品に交換して、信号カップリングのコンデンサはタンタルに交換しておいた。この交換による効果の厳密な評価はしていない。また例によって双安定マルチバイブレータによるon/off回路は別に付加したものに切り替えてある。

第3回のBOSS SD-1でも述べたが、筆者は、子供の頃から今に至るまで、歪みモノ自作エフェクタ以外ほとんどつかったことがない。ディストーションといえば MXR Distortion+ の回路を参考にしたものを自作して使っているが、今回BOSS DS-1 に触れた。DS-1 も Distortion+ の回路と基本的には近く、前後にこちょこちょと付いている。このこちょこちょの部分が出音を左右する各設計者の実験の賜物なのだろう。

BOSS DS-1 ディストーション [資料, 国内再販売]

2004-04-09[3/8] BOSS SD-1 スーパー・オーバードライブ

http://www.harmony-central.com/Effec

[3/8] BOSS SD-1 スーパー・オーバードライブ

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作っていたエフェクタ完成!の喜びから語ってみるシリーズ (3 of 8)。

その昔 BOSSに OD-1 というオーバードライブがあって、それは改版が重ねられOD-2、今はOD-3になっている。アーティストやギター雑誌の煽りのおかげでOD-1は今でも中古市場で人気のようだ。本機SD-1というのは昔のOD-1にトーンのコントロールが付いたという位置付けで、OD-1が在った当時からのロングセラー―BOSSによれば15年以上―モデルである。

回路的にはオペアンプの帰還にダイオードを入れたリミッティング・アンプで、そのダイオードは直列2個のものと1個のものを向きをかえてパラッてあるというもの。シンプルな構成で部品点数も少なく、クローンの自作を試みようとする人がいるのも肯ける。入手したものはVRがガリオームだった。Drive、Level用のVRは良くある定数だったのに対し、ToneのVRは 20kΩ Wカーブだった。なじみの部品屋ではサイズが極端に小さい20kWしか見つからなかったのでVRは交換していない。

また例によって双安定マルチバイブレータによるon/off回路はバイパスして、別に付加した回路でオルタネートスイッチで制御できるようにしている。バイパスしているのは制御部分のみで、FETによる電子アナログスイッチは活かしている。メカニカルスイッチを使って、いわゆる true bypass なんかにしようものなら切り替えノイズ必至だからだ。

実は、筆者は、子供の頃から今に至るまで、歪みモノ自作エフェクタ以外ほとんどつかったことがない(オーバードライブはCMOSのバッファをアナログ的に使ったものを使用している)。OD-1やSD-1に関しては周りで使っている人は何人もいたが、自分ではしっかりとは使っていない。今回初めて手中にしたわけで、では音はどうかというと、んー、歪みモノの薀蓄はウルサイ人が多いので、やめておきましょう :-)

BOSS SD-1 スーパー・オーバードライブ [資料, 現行品]

2004-04-08[2/8] YAMAHA OC-01 オクターバ

[2/8] YAMAHA OC-01 オクターバ

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作っていたエフェクタ完成!の喜びから語ってみるシリーズ (2 of 8)。

PH-01について書いたとき(g:emusic:id:Chuck:20040401#p2)にも触れたが、YAMAHA に PSE 01シリーズというのがあった。システムアップしていくつかをエフェクトケースに収め、最上位機種はパッチングできたりする憧れのシリーズで、野呂一生や和田アキラのシステムを雑誌で見て「かっこいー」と思ったものだった。そのシリーズのオクターバOC-01 である。

一般にオクターバの回路動作は、ギター音の基本周波数(ピッチ)をコンパレータ(言ってみればfuzz)で取り出す。それをD-Flip Flopで分周してフィルタなどで味付けした信号と原音をミックスして出力する、というものだ。

それに対して OC-01の回路のポイントはふたつ。ピッキングの瞬間と持続音とでエネルギーの隔たりの大きい点を考慮した自動追従型のコンパレータを用いている点。これにより追従性能が単純なコンパレータのものより改善されている。そして基本周波数を2分周した周期の三角波信号で高速なトレモロ様の効果(古い電子回路の本にはマンドリン効果回路として紹介されているかもしれない)をかけてオクターブ下の音を作っているのが二点目である。トレモロ様効果をつけるのにはOTAが使われている。品種は新日本無線のNJM13600だった。OTAが2回路封入されている品種だが1回路しか使っていなくて勿体無いと思ってしまった。使っていない方を別の何かに適用する改造をしてみるのも面白いかもしれない。

このOC-01についてきたVRは、Effect/Directともにガリっていた。いつか交換することにしよう。またOC-01では、BOSSの電子スイッチと異なり、メカニカルスイッチによるon/offの切り替えをしている。今回その部分をメカニカルリレーによるコントロールに入れ替えた。いわゆる true bypass にはわざとしていない。外部のプログラマブルエフェクタスイッチでのコントロールが可能なように改造してある。

OC-01は高校生のときにも使っていたことがある。当時はBOSSオクターバの「ぼーぼー」という感じよりもYAMAHA OC-01の「びーびー」という感じが好きで使っていた。


YAMAHA OC-01 オクターバ [資料見当たらず]


追記

自動追従コンパレータの出典はこちら。

  • 曽根, “自動追従コンパレータ回路”, pp.414-415 実用電子回路ハンドブック 第4巻, 1980, CQ出版社

または、