電音の工場ブログ

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2014-01-27

HA12022 VCA/コンプ その2

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ずいぶん遅れたけれどようやく大塚センセにCD-Rを送りました。まもなく着くと思います。しかし、toruiさん、@りまさん、590先生への発送はまだ…

そんな体たらくだけれども HA12022コンプ の製作を少しずつ進めている。

リソースは、その昔サンレコに大塚さんのプロフェッショナル・クラフツという連載がされていた時に、「コンプ/リミッタ」「エクスパンダ/ノイズゲート」として掲載されていた製作記事。そして大塚さんが最近書き記された、「HA12022の不思議なピンと概略」である。とくに後者の記事がなければ HA12022 の足ピンの番号で右往左往していたと思う。


前回こんなことを書いていたが、

最近の我が家の状況に鑑みて、EIAラックケースに組み込んでラックに収めるというのは難しいので、3Uユーロラック様に組んでいるアナログシンセのモジュラーのようになることも視野に入れ、秋月Bタイプ両面スルーホールガラス・ユニバーサル基板を用い、回路を3ブロックに分けて実装することにした。

  1. VCA
  2. サイドチェーン(エンベロープフォロワ)部
  3. LEDインジケータ部

可能であれば 1. と 2.+3. の基板2枚構成で収まるといいな、という感じで。

その通りに作業を進め、こんな感じになった(VCA部)。

f:id:Chuck:20140126191433j:image


回路はHA12022の1ch動作。1-2-3-4-6-7-8ピン担当の反転系統 と 14-13-11-10-9ピンの正相系統 とで差動で動かしている回路のようだ。


1kHzを信号に、tiny LFO *1CV源としてテスト。

tiny LFOから正弦波を与えトレモロ動作をしているのではあるけれど、オシロでみると1kHz信号の山で1.7MHzの発振が乗っている。

  1. 信号のプリアンプで発振
  2. HA12022界隈で発振
  3. 出力のディスクリートトランジスタアンプで発振
  4. CVサミングアンプで発振した信号でVCAを制御してしまっている

の4つのシナリオで追いかけてみた。

1. は綺麗なものだったので除外。

2. はHA12022の出力回路まわりの10pF、15pFをいじめてみたが発振の強度や周波数が変わらない。

3. に関しても同様。

4. で、CVが暴れていたりそのGNDまわりにお化けがいたりで本命かと思われたが、CVサミングアンプを切り離しても1.7MHzの発振が出ている。

電源グランドに電線やコンデンサを盛ってみたが安定して1.7MHz発振している。

HA12022はその「ブロック図および標準外付け部品」の図を見るとわかるように、いくつかの信号を観測できる。1-2-3-4-6-7-8ピン担当の反転系統を入力から追っていったら、ゲイン調整部分を越えた当たりで、すなわち6ピンから1.7MHzが観測される。

8ピンから抵抗を介して11ピンに入って、14-13-11-10-9ピンの正相系統とミックスされているようだ。

データシート(というかCQ出版社の『1993年版 産業用リニアIC規格表(PART2)』)では9ピンからの帰還を11ピンに入れている。


プロフェッショナルクラフツの大塚さん・小沢さんの回路では、最終出力にディスクリートアンプを組んであってそこから帰還させている。上の周波数で位相が回って内部で出た1.7MHzがうまくキャンセルできないのかなぁ、という解釈でデータシートのブロック図に倣って帰還させたら、1.7MHzがかなり低減された感じになった。

回路図としては以下のように変更してみた。

f:id:Chuck:20140126175952j:image 出典: HA12022の不思議なピンと概略


今後、サイドチェーン部を組んで全体としてコンプ動作をさせて様子を見たいと思う。


なお、中古で買った電子電圧計を出してきて、LFOで出力電圧がフワフワするさまを確認。

f:id:Chuck:20140126191432j:image


ちなみに

HA12022ではVcが0V近傍で0dBで、Vcの値が大きくなるほどにアッテネートされる方向。シンセVCAにする(CV電圧が増えると音が大きくなる方向)にはCVの反転とシフトが要りような感じ。

コンプ一択で仕上げるかな。


足跡

HA12022 VCA/コンプ その1

*1:もう7年も前の製作か