電音の工場ブログ

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2005-11-10

「誰でも本」その2

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前回(id:Chuck:20051108#p1)長くなったので記事を2回に分け、今回がその2。抽選で外れた(id:Chuck:20050817#p1) Vol.2についてのお話。今回も褒めてます。

誰でも作れるギター・エフェクター―Guitar magazine

誰でも作れるギター・エフェクター―Guitar magazine

  • 作者: 本多博之
  • 出版社/メーカー: リットーミュージック
  • 発売日: 2004/09

↑「誰でも本Vol.1」と呼ぶ。 ↓「誰でも本Vol.2」と呼ぶ。

誰でも作れるギター・エフェクター―ギター・マガジン (2)

誰でも作れるギター・エフェクター―ギター・マガジン (2)

  • 作者: 本多博之
  • 出版社/メーカー: リットーミュージック
  • 発売日: 2005/09

誰でも本Vol.2

Vol.2では8製作と前回の5から増えている。

エフェクタ製作の手順はあっさりとした記述に変更され、部品*1や製作工程については詳細はVol.1を参照するようにということのようだ*2

リファラ

今回はどういう記事があるかというと、

  • 「60年代の国産ビンテージ・ファズをイメージした回路」
  • 「“オレンジ・スクイーザ”をイメージしたモデル」
  • 「ビンテージ的なトレモロが“サイン波”をもとにした…に対し、…“矩形波”を利用して…」
  • 「入力音の位相を45度シフトして…効果を得ています。45度フェイザーとしては、MXRのPHASE45などが代表的です。」
  • 「FOXX社製のTONE MACHINEをイメージ」
  • 「(Vol.1の)RR DISTORTION*3よりも、現代的な香りのするサウンド」

といった枕詞であった。これ以外にループボックスと中域ブースタの製作が、加えて「50年代フェンダー・チャンプ・アンプをイメージ」したという自社製キット(予定)の解説記事が掲載されている。

Vol.1に較べて日本国内では一般的でない型番のトランジスタ品種の利用は減っており、代替の型番まで併記をするようになってきているので、製作記事として追製作しやすくなっている。

出版社サイト

ところで出版社サイトにこの本の製作物に対応した専用ステッカーのデータが掲載されている。ダウンロードしてシール用紙に印刷してケースに貼るらしい。

筆者なんかはそんな人と同じ配置やインレタはイヤだったりするのだが、孔位置からデザインからクローニングして楽しいものなんですかねぃ?

CAUTION

目次にCAUTIONがついた(笑)。製作にともなう免責事項のほかに、

■本書に紹介されているパーツのレイアウト・パターンは、個人での使用を前提として掲載されているものです。商用を目的とした製品化などは不法行為となりますので、おやめ下さい。

著作権ですな。お約束の文言ですな。

んじゃどういうパターンかというと蛇の目で組んだのをそのままP板パターン化しているのだろうと思われる。

筆者も手組みで試作して、P板パターンをあまり考えたくないときはそれをスキャンしてトレースして原稿を作っている。2.54mmに引きずられて直線カクカクなパターンになってしまうのがいまひとつだが、楽であるとはいえる。

本書の話に戻るが、電気CADのルーティングを使うとこういうパターンにはなりにくい。まぁ普通にはいいのだけれど、もう少しGNDが太いほうが嬉しいかも。

サウンド・メイキング同情

第4章に道場と称して語りがある。まぁ言いたくなる気持ちもわからなくもないけれど、章の扉にある

著者が長年蓄積してきたノウハウ/哲学の一端をご紹介します。

というほどのものでもないような… ちょっとかじった人なら感じているであろう*4話が語られている。とはいえ音作ってライン送りの筆者(私)が言うのもアレなので、Vol.1/2あわせて -12dB/Oct. で弱々しく主張しておくとしよう。


著者紹介によれば、著者はパール楽器製造の出身だという話だ。

パールと言えば高域のトロさが暖かみをもって再評価されているAD-33を筆頭に、名のあるエフェクトを送り出してきた名門である。最近 houshuさん によって Pearl PH-03 Phaser の解説連載がなされ、パールによる斬新なCMOS ICの使い方などが著されているが、そんなような企てをするメーカであった。

本書著者“ロック” だけでない製作を読みたいのである。だいたいエフェクタ製作本でロックとかいってもそれって軽くないか? 分野を限定してもいいのか? ロックに対して失礼ではないのか?

拵へた(こしらえた)ものは手を離れた瞬間から、当初の思惑通りには使われない。特に楽器なんかは顕著である。と、考える ものづくり であれば怖くて音楽分野の特定などできないのではないかなぁ。

何を書いているのかわからなくなった。

「ビンテージ」とか「クラシック・ロック」とか「ロック・サウンド」と言われると、ロックがすっかり保守本流になったみたいでイヤでね。教科書に載る時点で 翼をくださいロック(意味不明) なのかもしれないけど。

そんなわけで、ぜひとも Vol.3ではパールのそういった流れを汲む製作を見てみたい。例えば凶器エフェクタの製作記事を期待したい。

ということで

Vol.1/Vol.2 ともにとりあえずお金のある人は買いですぜ、写真綺麗だし。脈絡が無いように見えるがそんなことはありませぬ。takedaさんが「その1」のコメント欄(id:Chuck:20051108#c)で、

かなり悩んだけど、ご祝儀というか、なんと言うか、次は良い本作ってね、のつもり。

とおっしゃっているが、そう、そんな感じ、写真綺麗だし。大塚本(ハンドメイド・プロジェクト ver.2)以降 エフェクタ製作の書籍が存在しなかったし、自作シーンが希薄だった。昨今はリバイバルな雰囲気なのでこのような書籍が出るわけで、自作本が途切れないようにお布施や編集部への投書が一定数あることが需要もとい重要みたいです、写真綺麗だし。

*1:そういえば、部品として「(DPDTとか3PDTの) フット・スイッチ」と紹介されているが、そのままの表現でパーツ屋さんに行っても特定の店を除いて理解してもらうのは難しいのではあるまいか。型番を示すとかそうでなくてもオルタネート型とまで言ってあげたほうがいいだろう。

*2:しかしアルミダイカストケースを立てて側面の穴あけをしようとしているのはあいかわらず。

*3:「MXRディストーション+を思わせる」というヤツですな。

*4:気がつかない人は気がつかないかもしれないけれど。

@りま@りま2005/11/10 22:08>*4
気づかない人多いデスよー。
特に楽○屋さんに。
売るのと使うのとは別、とはいえ・・・ねえ(←誰に言ってる!?)。
あ、本を買ってるのがばれた。

ChuckChuck2005/11/11 08:51そんなモンですかねぇ。

r0r0r0r02005/11/11 11:45こっちにお布施出さなくても我らがVol.3は、きっと発行されるでしょうから大丈夫です(何が?)

5905902005/11/11 17:23「土日本」「誰でも1」「誰でも2」この3冊買ったけれど、結局、掲載されているものは、1台も作ってません。3冊とも1回目を通して後は本棚へ。なんか無駄遣いしたかな?「我らがVol.3」が登場の暁には、5冊くらい買うかも?<ホントかよ

takedatakeda2005/11/11 19:05ものたりないよね、全体に。
でも、よっく考えると、アノ本が物足りない人は、Web検索して、回路図見つけてみんな自分で適当に組み立てちゃってるんじゃん?だとしたら、もっと退屈な、基礎的な部分という意味では、大塚さんの本があるし。
ロックじゃなくて、ポップス(歌謡曲とか)ってのは、昔からオンナコドモだましてこずかい巻き上げるための構造の中にあったわけだし、子供(ちょっとあれだけど、電子工作をはじめようかなと思い立ったばかりの人の意味のつもりね)だましてこずかい巻き上げる狙いがはっきりしているという意味では成功してる本だよね。
この本で夢を手に入れて、ワクワク毎日あかず綺麗な写真を眺めるわけだ。で、Webで、綺麗なステッカー手に入れて印刷してみたり、自分でアレンジしてみたり、最期には、アキバに繰り出したりしてね。完成したら、BBSで同じ物作ってる人に出会ったり...
いいんじゃん、成功してると思うよ、この本。決して内容に満足は出来てないけど、評価はそれなりに高いです。
工具の使い方とか、Vol1見てないので不安だけど、それはちゃんと監修者をつけて、子供がけがしないようにして欲しいね。チャンプの電源トランス5Vの事書いてないし、OPTに到っては1次側がなぜか100オームだし。
僕が欲しい本は、たとえば、ディストーションプラスの記事で、反転アンプの使い方の解説がついて増幅率の設定の仕方とか、カップリングのコンデンサがなぜ必要かとか、基礎体力作りも考えた奴。動かなかったときに、どう対応するかの考え方とか、
だまされた子供達を育てるための本。

ChuckChuck2005/11/14 08:35みなさん、ありがとうございます。11/12付の記事にてレスポンスを返させていただきました。
http://emusic.g.hatena.ne.jp/Chuck/20051112#p1