電音の工場ブログ

当ブログは…

自作エフェクターシンセサイザ製作のネタや開発覚え書きなど、筆者の電音活動を記録しています。お探しの記事が見つからない方は、検索カテゴリ一覧をご利用ください。

スパマーが来訪すると、ときどきコメントをはてなユーザのみに絞ったり開放したりすることがあります。

2005-10-26

コントロール

|  コントロール - 電音の工場ブログ を含むブックマーク はてなブックマーク -  コントロール - 電音の工場ブログ  コントロール - 電音の工場ブログ のブックマークコメント

id:Chuck:20051022のコメント欄に id:r0r0さん曰く、

(略) LFOを、何か使えないかなんていろいろ思いをはせている所なんです。

ディレイしてきた音がトレモロっているとか、フェイズが回っているとか・・・・

それに対して筆者は、

揺れモノLFOを含め、コントロールがキモなんじゃないかという気が最近特にしています。

そうなのだ。面白くなるもならないも、コントロールがキモなんじゃないだろうか。

id:Chuck:20050214 にも近い話を書いた。

歪みモノは別として、多くのエフェクトは、本線系にある種の作用を行って効果を得ている。そのコントロールには何が考えられるか。

ペダル/ツマミ

これはそのまんまなので、ボリュームペダルやペダルワウなどを考えると、わかりやすい。コンパクトエフェクタのツマミをぐりぐりして音の変化を体感している人も多いと思う。ディレイコーラスフランジャなんか音程が変化して面白い。

最近はミニコンポでモータ内蔵の可変抵抗器が使われたりして、これを用いてモータ制御すれば色々できるんじゃないかと考えていたりする。

LFO

これまで例示してきたLFO

実はどんな波形を採用するかによって奥深いようだ。以前はアナログ回路で波形生成しやすいかどうかもポイントとなったが、

  • 三角波
  • 矩形波
  • 鋸歯状波
  • 正弦波

あたりが良く使われる。さらにコンデンサで波形変化を鈍らせたり。凝ってくると、

  • 指数関数カーブ
  • 対数関数カーブ
  • 正弦波に絶対値回路をかけたもの
  • 鋸歯状波を二乗回路に通したもの
  • 二次曲線の仲間
  • ダイオードを組み合わせて任意の折れ線関数

といったものも考えられるが、あんまりやると波形生成部分がとても複雑になる。ディジタルでROMに焼いたものを使ったほうが楽に多彩な波形が生成できるようになってしまう。

エンベロープ

エンベロープも良く使われる。

ギターやベースなどから、時間変化する信号強度を取り出してきてコントロールするものには、オートワウやコンプレッサがある。

楽音から時変信号強度を取り出してくるものがエンベロープ・フォロワである。綺麗にエンベロープを取り出してくるのは結構難しい。

音が鳴っている期間を抽出してゲート信号として、このゲート信号からエンベロープを生成する(エンベロープ・ジェネレータ, EG)というやり方もある。ノイズゲートとか昔のBOSSのスロー・ギアはこの技術を使っていた。

Slope

EGの一環になるかもしれないが、ゲートがかかっているときにコントロール値が徐々に上がる(下がる)。あるいはゲートがかかっていないときにコントロール値が徐々に上がる(下がる)というものも考えられる。

山下シンセの記事を見ていて面白そうだと思った。

Pluck Follower

これもEGの一環かもしれない。例えばギターの速弾きをしているときにはコントロール値が上がって(下がって)、ロングトーンを弾いている時にはコントロール値が下がる(上がる)ようなもの。ゲートパルス、あるいはギターであれば素のエンベロープを積分をすれば得られそうである。

実際にこのコントロールを行っている市販製品を見たことはないが、1970年代に発行されていた DEVICE というメールマガジン*1に Craig Anderton の AMS-100 というエフェクトシステムの製作記事があって、その中で提案されていた。

筆者はAMS-100を途中まで組んでいたが、現在は停止中。Pluck Follower は組み立てていない。

ピッチ

弾いている楽器の音程をコントロールに使おうというもの。

正確なピッチを抽出するのはかなり難しい。単音はまだしも複音のときはどうする、という問題もある。

もっとざっくりとバンドパスフィルタをかけて、そのバンドごとの強度をコントロール信号とするという考えもあるだろう。

ランダム値

らりるれランダムノイズでぱぴぷぺぽー

もとい、ランダムノイズをサンプル&ホールドして*2コントロールとして使う考え。

現在製作中の Maestro Filter S&H で用いられている。

他にも

いろいろ考えられると思う。こんなのはどうだろう、というのをぜひコメント欄にお寄せください。

*1:Mark Hammerのアーカイブを参照されたし。

*2:もちろんしなくても良い。

r0r0r0r02005/10/26 16:54LFOを複数搭載して(現実的には2つ?)それぞれ位相と、音量と、(あと何がいいんだろう?)切り替えて動かせると面白いかな?なんて思っております。

KATZMIKATZMI2005/10/27 12:01僕がモジュラーシンセで遊ぶ時によくやるんですが、速めの矩形波のLFOを分周し、それぞれをミキシングして一つのパラメーターを動かしたり、それぞれで別々のパラメーターを動かしたりするのも楽しいですよ♪

ChuckChuck2005/10/28 06:27LFO切り替えはバリエーションを生みますね。例えばトレモロなんかは速い奴とゆっくりな奴が欲しかったりしますし。>r0r0さん
いろいろな矩形波を持ってきて任意波形合成によるLFOって感じでしょうか>KATZMIさん

geniegenie2005/10/28 10:11>揺れモノはLFOを含め、コントロールがキモなんじゃないかという気が最近特にしています。
全く同感です。例に挙げられているツマミ、各種LFO、エンベロープ、ピッチなどの要素を統括して制御する手法を模索中です。友人はAVRによって8入出力をまとめて面倒みようという試みの下に基板を起こしました。私自身は手始めに4入出力くらいをPC上のMaxか何かの既成ソフト+外部ボードでいじれないかどうかと考えていますが、特にピッチを扱う際の安定度が難関になりそう。デジタル回路の発する強烈なパルスがアナログ側のノイズ源になり得るので、その解決も重要課題です。

ChuckChuck2005/10/29 06:02ああ、Max! Linuxのフリー版を以前使おうとしたことがあるのですが、腰を据えて取り組んでいないために挫折組です。かなり大がかりなCVへの取り組みですね。成果が楽しみです。

トラックバック - http://emusic.g.hatena.ne.jp/Chuck/20051026